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ページ番号:0000016948更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

平成25年第2回教育委員会議(2月定例会)会議録

平成25年第2回 広島市教育委員会議会議録

 平成25年2月6日(水曜日)、平成25年第2回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前 9時30分
  • 閉会 午前11時30分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 金谷 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 塩田 芳丈 
  • 青少年育成部長 児玉 尚志
  • 学校教育部長 荒木 靖昌 
  • 指導担当部長 砂原 文男 
  • 教育センター所長 生田 一正 
  • 総務課長 山口 芳弘 
  • 施設課長 前川 清司 
  • 施設課計画担当課長 竹内 康則
  • 放課後対策課長 小川 仁志 
  • 教職員課長 湧田 耕辰
  • 学事課長 望野 宏幸 
  • 健康教育課学校安全対策担当課長 池脇 雅彦
  • 指導第一課長 市川 昭彦 
  • 指導第二課長 登 民夫
  • 生徒指導課長 開 英治

4 傍聴者等

 3名

5 議事日程

  • 議題1 通学路の安全対策について(報告)
  • 議題2 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)【非公開議題】
  • 議題3 異議申立て及び審査請求について(代決報告・議案)【非公開議題】
  • 議題4 教職員の人事について(議案)【非公開議題】

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議定例会を開催します。
 本日は傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししています注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、栗栖委員と鈴木委員にお願いします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題については、お手元に議事日程をお配りしているとおりですが、本日審議予定の議題2以降につきましては、広島市教育委員会会議規則第7条第1項第3号及び第6号並びに第7号に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題2以降については、非公開と決定しました。
 それでは、議題に入ります前に、今朝、「中学校での体罰について」新聞報道がありました。
 このことについては、事前に情報をいただいておりますが、事務局から改めて説明の申出がありましたので。生徒指導課長から説明を受けます。

生徒指導課長

 安佐北区の中学校で発生した体罰について、御報告します。なお、本事案につきましては、本日の中国新聞で報道された記事のコピーを手元に配付しています。
 体罰の状況は、2月1日金曜日の4時間目の授業中、今回被害に遭った1年生男子生徒のA君が同級生の机の上から3通の手紙を取り、そのうちの2通を別の生徒に渡しました。その様子を見ていたB教諭は、A君らに手紙を返すように指導したところ、A君以外の生徒は手紙を返しましたが、A君は指導に従わず、手紙を上着の内ポケットに入れました。B教諭は、再度A君に対して手紙を返すように指導しましたが、A君が手紙を出さなかったため、B教諭はA君が持っている手紙を取ろうとして内ポケットに手を入れましたが、その際、A君が抵抗したため、B教諭の左手の甲に引っ掻き傷ができました。B教諭は、これ以上他の生徒がいる前でA君を指導することはよくないと考えて、A君と廊下に出ました。B教諭は、廊下でもA君に対して手紙を返すように指導しましたが、A君は抵抗を続け、振り回した腕がB教諭の腕や腹に当たったり、つま先でB教諭の脛を蹴ったりしました。それに対し、B教諭は左こぶしでA君の左眼の上の額を1回殴りました。
 その後の学校の対応状況ですが、本事案の発生後、すぐに学校はA君の保護者に連絡し、状況を説明するとともに、A君を眼科及び脳神経外科に連れて行きました。病院での診察の結果は異状がありませんでした。
 当日の夕方、校長、B教諭、副担任の3人は、A君宅を訪問し、A君と両親に謝罪し、校長は今後体罰の根絶に向けて学校づくりを進めることを両親に説明しました。
 翌日の2月2日土曜日、17時から臨時の1学年の保護者会を開き、本事案の状況説明、校長及びB教諭からの謝罪、再発防止についての取組などについて説明しました。
 体罰が発生した後、学校は教育委員会に連絡を入れ、連絡を受けた教育委員会からは指導主事を学校に派遣し、事実確認等を行っています。続いて、当該校では、今後教育委員会の指導主事を講師とした校内研修会を実施したり、体罰根絶のためのチェックリストを作成し、月に一度程度、教師自らによる自己点検を実施することとしています。
 教育委員会としましては、今回の事案を踏まえ、体罰の根絶に向けた取組を再度徹底していきたいと考えています。
 以上で、安佐北区の中学校で発生した体罰についての説明を終わります。。

井内委員長

 この事案について、御質問等はございませんか。

栗栖委員

 返さないといった手紙は、結局どうなったのですか。

生徒指導課長

 その手紙は持ち主の生徒に返されたと報告を受けています。

金谷委員

 この男性教諭は、以前にもこのような不適切な指導をしたことがあったのでしょうか。この教諭に負傷はなかったのでしょうか。教諭は、これまでこのような体罰に関する研修を受けているのでしょうか。また、今後、実効性がある研修としてどういうものを準備していくのでしょうか。

生徒指導課長

 B教諭は、今までこのような不適切な指導をしたことはありません。教員にケガはありませんでした。研修の件についてですが、当学校では、1月16日に臨時の職員会を開いて、校長が講師となって研修会を実施していますので、研修会の2週間後にこの事案が発生したということで、校長は責任を感じるとともに、この研修会が全ての教員の心の奥底まで浸みこんだ研修になっていなかったことに、残念な思いを述べていました。
 今後の教育委員会の研修についてですが、今までは、生徒指導課及び教職員課で研修の資料を作り、この研修の資料に沿った研修を実施していましたが、残念ながらこういった体罰の事案が続いていますので、座学だけではなくて、教育委員会の職員以外の専門家を講師に招いたり、ロールプレイといったような研修を進めていきたいと考えています。

溝部委員

 A君は、病院の診断で異常がなかったということですが、その後はどうですか。A君たちは、授業中の手紙のやりとりをしていたということで、問題行動と映るのですけど、これに対して学校の指導はどうでしたか。
 研修会を行うことは非常に大事ですが、研修会の在り方として、どういうふうにすれば実効性のある研修会になるかということを、少し考える必要があるのではないかと思います。ケース会議とかケーススタディということで、実際に今回の事案は一人で当たっていますが、チームで生徒指導するのが大原則です。指導のあり方として、どういうことができたのだろうということを、話し合いだけではなくて、ロールプレイを通して行う研修が必要であると感じています。

生徒指導課長

 A君のケガの状況ですが、その後も外傷とか異常は認められていません。今までどおり登校しています。
 授業中に勝手に自分の席から離れたという状況です。そこは、授業の在り方とかを今までも継続して指導してきたところですが、この時間はグループの作業であったので、教員が後ろのグループを指導していた最中で、A君が自分の席から離れたという状況がありました。今後も授業規律を中心とした指導を継続したいと校長は強く思っていますし、我々も同じ気持ちです。
 研修会については、これまでの研修の中身が実効性のあるものかどうか、もう一度検討して、教員一人一人にしっかり自覚ができるような研修になるように検討していきます。

井内委員長

 こういう問題は対処が難しいけれども、体罰はいけないという社会的認識も非常に明確でありますから、一人一人の先生方とがよく話し合いながら、問題を整理して対処していくべきです。
 こういうことを参考事例として、教育委員会としても、今後の研修会の在り方を継続的に考えていきたいと思います。

尾形委員(教育長)

 体罰は児童生徒の心と体を傷つけるもので、法律ではもちろん禁止されています、あってはならない行為です。研修の在り方というものを見直して、指導・徹底を図っていきたいと思います。

井内委員長

 全国的なこの問題に対する関心の高さもあるし、我々もそれを踏まえながら、自分たちの足元を見つめ直していきたいと思います。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「通学路の安全対策について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容につきまして、健康教育課学校安全対策担当課長から報告を受けます。

健康教育課学校安全対策担当課長

 通学路の安全対策について御説明します。
 平成24年4月以降、京都府亀岡市など全国で相次いで発生した通学途中の事故を受けて、5月30日付けで、文部科学省から都道府県・指定都市に対して、学校、保護者、教育委員会、道路管理者及び警察等関係機関による合同点検を実施し、改善が必要な箇所について対策を講じるよう依頼がありました。
 これを受けて、全ての小学校で危険個所の調査を実施し、うち58校が合同点検が必要であると判断した158箇所について、8月までに合同点検を実施しました。
 この合同点検の結果を踏まえ、11月末までに道路幅や交通量など、様々な地域の実情等を勘案し、総合的に判断を行った結果、全ての箇所で対策案を策定しました。
 対策の実施状況については、資料の表を御覧ください。
 平成25年1月現在、158箇所中で対策実施済が71箇所、平成24年度末、この3月までに実施予定が50箇所、対策を検討中の箇所が37箇所となっています。
 「検討中」の危険個所については、対策の実施に当たり、用地の買収や多額の費用が必要であるなど、対策に時間を要する箇所であり、関係機関や地元関係者等の協力を得ながら進めていくこととしています。
 今後とも、これらの対策を着実に進めるとともに、児童生徒の危険予測能力や危機回避能力を高める取組や見守り活動の充実を図るなど、引き続き安全対策に取り組んでまいります。
 なお、小学校区ごとの対策実施状況については、近日中に道路交通局と連携して、広島市ホームページに公開する予定で、現在作業中です。
 以上です。

井内委員長

 ただ今の報告につきまして、御質問等はございませんか。

鈴木委員

 事故が起きてからでは遅いことなので、検討中の箇所はなるべく早く対策を実施するとともに、見守り活動を充実していただき、事故が起きない方策を講じてください。

井内委員長

 予算が伴うため、なかなか対策が進まないということでしょうが、是非、計画的に速やかに実施をお願いします。現在検討中の危険個所については、具体的な方策はありますか。

健康教育課学校安全対策担当課長

 「検討中」の所は、信号機の増設であるとか歩道の新設等、順次進めていくべきものですが、時間が掛るということがあります。そうした所では、今も行っているところですが、登下校の際に地域の皆様に御協力をいただき、見守り活動を充実させていきたいと考えています。ハード面については、関係局等と連携して速やかに実現できるよう努力したいと考えています。

井内委員長

 信号機の設置については、教育委員会に予算がありませんので、警察との協議が必要ですね。

教育次長

 信号機の設置については、県警本部の方で対応しています。要望のある箇所数と年間の予算に大きな差があります。10年以上も要望を続けている箇所が県内に多数あります。予算的なものもありますが、信号機を設置すれば交通の規制も変わってきますので、県警の方で優先順位を付けて、順次やっているという状況です。町内会から区役所に要望が出て、区役所から警察署、県警に要望が上がります。いろいろな要望が県警本部に集まり、最終的に優先順位を付けて順番にやっていくという状況ですので、希望箇所については、なかなか対応ができていないという現状です。

井内委員長

 いろいろな立場からの要望が出てくるとは思いますが、子どもの通学路の安全対策ということですから、最優先事項になるのではないかと思います。
 信号の設置については、公安委員会も関係しますか。

学校教育部長

 公安委員会が関係します。予算の関係でなかなかできないという事情もありますが、子どもの安全を確保することは非常に重要ですから、引き続き県警と協議し、なるべく早く設置していただけるよう対応していきたいと思います。

井内委員長

 全く歩道がなく、側道も確保されていないような場所では、車と子どもたちがすれ違う際に事故が起きても不思議ではないと思います。きちんと調査すれば、はっきりすると思いますが、このような危険な場所は、大変な数になると思います。信号機、歩道、側道を作ってもらうことは非常に重要なことです。着実に安全対策を進めてもらうよう、県警等との協議をお願いします。
 それでは、ほかに御質問がないようですので、次の議題に移りますが、次の議題2以降については、先ほどお諮りしましたとおり非公開と決定しましたので、傍聴人、報道関係及び関係者以外の方は、退席していただきますようお願いします。

 (傍聴人等退席)

 (非公開部分省略)

井内委員長

 本日の教育委員会議を終了します。
 次回の教育委員会議は、3月7日午前10時からです。

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