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ページ番号:0000016083更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

通学区域弾力的運用市民意見募集の結果について

 教育委員会では、「広島市通学区域弾力的運用検討委員会」を設置し、通学区域の弾力化について検討しています。
このたび、「小・中学校の通学区域について望むこと」について、市民の皆さんから意見を募集したところ、17名の方から貴重なご意見をいただきましたので、その概要を掲載します。
なお、お寄せいただいたご意見は、10月20日(金曜日)に開催した、第2回広島市通学区域弾力的運用検討委員会に報告するとともに、今後の検討にあたっての参考意見とします。
 ご意見をお寄せいただいた皆さん、ありがとうございました。

  • 意見募集期間 平成15年8月15日(金曜日)~9月16日(火曜日)
  • 募集内容 小・中学校の通学区域に望むこと
  • 募集方法 ひろしま市民と市政(8月15日号)、教育委員会ホームページに掲載
  • 応募方法 郵送、Faxまたは電子メールで意見を募集

到着順に意見の概要を記述しています。
意見提出者が限定される可能性があることから、住所、団地名、学校名についてはアルファベットや記号で表記しました。
アルファベットや記号は一つの意見内でのみ関連させています。

1.マンション購入で転居(中区在住)
 マンションを購入したが、入居するのが1年半後(子どもは中学1年生の2学期)になる。子どもは、小学校のサッカーチームの仲間たちと一緒に現在の住所の中学校に通うことを希望している。同じ行政区内に引っ越しをするので自由に選べる方法か、引っ越しを見込んで早く新しい通学区域の学校へ行けるよう通学区域の弾力的運用を強く望む。

2.中学校への通学のことで心配(佐伯区在住)
 現在、A小学校に通学しているが、中学校になるとB中学校へ通学することになり、時間的にもかなりの負担となる。目の前にC中学校を見ながら割り切れないものを感じる。団地の造成とともに出来た現在のB中学校の校区に私たちの地域が含まれたときは、生徒数平均化の机上の策と見ており、そのうち改善されるだろうと期待していたが、いまだに改善される気配がない。このままなら、経済的な負担は大きいが私学への入学も・・・と考えている。行政の都合による平均化の犠牲に3年間というのは納得できない。

3.近くの人は近くの学校へ(安佐北区在住)
 通学にあまり時間をかけるのは、自分の時間がなくなりよくないと思います。野球の上手な子は強い中学へ行きたいということでしょうが、それは本人の自由だと思いますが、なるべく近くで力強くしてやればよいのにと思う。近くの人は近くの学校へ行けばいいのにと思う。

4.通学区域は原則自由に(中区在住)
 通学区域は原則自由にして欲しい。通学費の補助は極力しないという方向で・・・。遠くの学校に行って初めて地元の良さがわかるのではなかろうか。

5.安佐南区△△○丁目をA中学校の学区にして(安佐南区在住)
 要望として、現在、安佐南区△△○丁目の児童はA中学校へ登校させて欲しい。理由として(1)A中学校は家から大変近い。(2)6年間一緒に小学校へ在籍したのにA中学校とB中学校に分割されている。(3)従来新設校に対する通学区域の変更以外には考えられていない。住宅事情、生徒数の増減を考え検討して欲しい。

6.地域の実情、家庭の希望等で選択できるように(安佐南区在住)
 子どもはD小学校に通っているが、中学校はE中学校とF中学校に分かれる。一部の友達と別れ別れになるようで、親としたら、遠いE中学校よりもその半分以下の距離のF中学校にどうして行けないか、不思議に思う。また、通学路には人通りの少ないところもあり、とても不安に思う。地域の実情、家庭の希望等で選択できるようにして欲しいと強く思う。小学校で最寄の中学校2校から自由に選択できるようにしたらどうか。1日も早く実施して欲しいと思う。

7.小・中学校ともに完全自由化を(東区在住)
 わたしは基本的には通学区域を小学校、中学校ともに自由化すべきだと考えている。また自由化の範囲も区を越えて広島市全体を1学校区とするのが望ましいと考える。理由は、○ 各学校それぞれスクールカラーがあってよく、保護者や子どもたちは自分に合った学校を選択すればよい。○ 子どもにとって転校は好ましいものではなく、1学校区とすることで転校を少なくすることができる。
○ 前向きに頑張る魅力的な先生のいる学校を選択したいと誰しも考えるであろう。教職員の奮発材料の一つになればいいと思う。遠距離通学の問題は保護者が自分の責任において解決する問題だと思う。公立の小・中学校を子どもたちにとって魅力あるものにしていくことが大事だと思う。

8.基本的には賛成(市内在住)
 基本的には賛成、とはいっても最近の親は自己中心的、コロコロと自分の都合のみで変わりたがるであろう。転居以外は1年間の転校は認めないなど規制は必要。

9.学校が遠いのが気になります(安芸区在住)
 A小学校に小1と小3の子どもを通わせています。住居は、△△で、とても自然が多く満足していますが、とにかく学校が遠いのが気になります。雨の日は、傘、習字道具などさげて通学させるのは心苦しいです。周りの保護者の方も、学校から帰ってから宿題をすることができない程疲れていることもあるそうです。(どうか、ここにも学校を作ってください。)

10.広島市でもぜひ弾力化の実現を(南区在住)
 今年5歳になる娘がいます。現住所の通学区域(C小学校区)、の中に幼稚園はあったのですが、娘には合わないような気がしたので、学区の異なる(D小学校区)園に通っています。
 自宅からはC小学校よりはD小学校の方が近いと思われます。幼稚園の中にも、親の仕事の都合などもあって、D小学校に通わせたいと考えている保護者もおられます。
 親としても、子どもの性格から考えると、幼稚園の同級生が少しでも多い小学校に入学できた方が、安心して学校生活を送ってくれそうだと考えているところです。
 以前聞いた話では、D小学校は「○○教育のモデル校」か何かになっているということだったので、それにも惹かれています。
 県内でも、学校を選択できる地域があると聞きましたので、広島市でもぜひ、それを実現していただきたいと思います。前向きにご検討いただけますよう、よろしくお願い致します。いい結論が出ることを期待しています。

11.学校を自由に選べることを望みます(安佐北区在住)
 特別な問題がある子どもだけ学区外の学校へ行けるのは、学区外から通う生徒は問題児というレッテルを貼られているようで肩身が狭い思いがします。
 また、生徒が学校を選べることで、学校の質が向上することを望みます。学区、つまり、地域やPTAの力に押されずに、学校は教育のプロとして主導権を発揮してもらいたいです。

12.自宅から近い、B小学校への通学ができるようにして欲しい。(安佐南区在住)
 安佐南区△△○丁目に住んでいます。
 今、我が子はまだ2歳足らずですが、いつか通うことになることを考え、是非お願いしたくて投書しています。
 この団地の住民の子どもたちは、E小学校とF小学校の2校を選択できるようになっておりますが、両校とも距離が遠くにあります。
 E小学校の方は、登下校に片道1時間はかかるらしく、朝7時前後には、もう家を出るらしいです。坂道を下っての登校です。行きはともかく、帰り道はもっと大変です。ほとんどの子どもは公共の乗り物、バスを利用しています。でもこの時にかかる交通費も各家庭大変だと思います。
 F小学校の方は、やはり学校までの距離も遠く、片道40分と聞いています。
 しかも、大型トラックが通ったり、周りは田んぼや畑。のどかで良いと思いますが、もしもの時、子どもが助けを求めるのには難しいです。
 この団地も子どもがだんだん減ってきており、近い将来、一人で登校するしかなくなる時もくると思います。全体を通して、凶悪な事件が絶えない今、親としてはとてもとても心配で不安です。「市民と市政」のイラストにもありましたが、どうかここから一番近くの“B小学校”への通学を認めてください。どうか、前向きなご検討をお願い致します。

13.もう少し弾力的な運用を考えていただきたい(安佐南区在住)
 現在こちらの居住地ではB中学校の区域になっていますが、通学路が山の中を通か、道路に出て遠回りして通学するかのいずれかとなっています。
 山の中の道は人気がなく、痴漢が出ているとの情報もあり、とても女の子を一人で通わせられるような道ではありません。この地区は子どもの数が少なく、大勢で通わせることも不可能です。遠回りして通学する場合、距離的にはC中学校とたいしてかわらないものとなります。徒歩通学は結構大変なため、バス通学になると思われますが、通学時間がそれほど変わらないのにB中学校の区域になっているのはどうかと思います。どうしてもB中学校に行かなければならないなら、引っ越そうかとまで考えることもあります。このような場合、中学校もある程度自由に選べるようになっていればいいのではないかと思います。単に、地図上の距離などで校区を決められてはかないません。現在の住所に家があるばかりに、気に入らない場所にある中学校に行かなければならないのは、どう考えても理不尽だと思われます。
 小学校についてももちろん同様です。もう少し、弾力的な運用を考えていただきたいものだと思います。

14.指定学校変更許可基準について、△△○丁目からD小学校へ通えるようにして欲しい
 (市内在住)
 下の子が来年の4月から1年生です。上の子は事情があり区域外通学をしています。下の子は新入生ですので当然地元の小学校が指定されるわけですが、上と下の子を別の学校に通わせるといろいろ大変である。特に行事への参加は難しく子どもがクラスで孤立し不登校になってしまいます。お願いですから、上の子が事情があって区域外就学許可なら、下の子も同じ学校に入れて下さい。6ヶ月後にこの問題にぶち当たります。早急に許可して下さい。
 あと、△△○丁目の方からの意見ですが、E小学校が指定されており、遠距離のためバス通学となりこの不況の中、兄弟がたくさんいるので定期を買うのがしんどいです。また、帰りなどバス1本乗り遅れると大変です。D小学校の方が近いし、徒歩でいけますので何とかD小学校も選択できるようにして下さい。なお、E小学校に歩いて行ってもいいのですが不審者に会うのが心配です。

15.第1回の検討委員会を傍聴して(安佐南区在住)
 第1回の検討委員会を傍聴し、私なりの意見を述べたいと思います。アンケートの結果を見ると保護者は無限定な「自由化」を望んではいないと見るべきです。
 検討委員会の中での意見にもあったように「アンケートや市民の声の中身を十分に分析議論すべき」という趣旨の声があがったのもうなずける。意見の中身「ニーズ」の内実をしっかり分析していただきたい。とりわけ、子どもたちの要求や声、学校現場の教職員の声も必ず反映させていただきたい。
 市教委の言う「開かれた学校づくり」は教育の主権者である父母・保護者、子どもたちの願いに沿った学校や教育をつくることがその本質だと考えています。不登校やいじめなどによって教育上の配慮を必要とする場合の通学区を弾力的にすることは必要であり、今後も配慮を要するものです。しかしその問題を拡大解釈し、通学区の自由化を唱え、学校教育現場に新たな競争原理を導入することには反対です。広島市なりの地域コミュニティのあり方も検討していただきたいし、学校現場でも地域を知り、地域に学ぶ教育活動が精力的に進められて成果も上がっていると聞きます。地域で子どもたちを育て、地域を守る教育こそが、求められていると考えます。

16.通学区域は今の制度を原則にし、特別な事情を按配すればよいのでは(東区在住)
 学区の弾力的運用について検討をはじめますという市の教育委員会のお知らせを耳にし、気にかけていたところ、新聞で「学校を自由に選択できる制度へ向けて一歩踏み出す」というような記事を読み、これは大変と思い意見を出しました。
 私の知っている中学校では、この夏に各教室に扇風機が設置されました。PTA費用をやりくりして贈ったものです。地域の学校、地域のPTA、地域の子どもたち、このつながりは子どもたちの育ちにとって、とても大切なものだと思います。
 学校選択制という制度もあるようですが、地域は学校を選べないのではないでしょうか。地域では、私の町の学校と親しみをこめて呼び、いい学校に育てていこうとする人も多い。限られた情報で学校を選択するよりも、信頼できる地域を作り、その中に信頼できる学校を育てていく方が、子どもたちの人生にとってもよいことと思われます。
 今、小学校や中学校では、地域のお年寄りとの交流を進めたり、地域の職場に出かけて仕事を体験したりというようなカリキュラムを増やしていく傾向のようです。そういう教育改革の方向と学校選択制は矛盾すると思います。小中学校の学区については、今の制度を原則にして、特別な事情をどう按配するかを検討していくのがいいのではないかと思います。

17.もっともっと自由に中学校を選べるようになって欲しい(佐伯区在住)
 現在、中学2年(男)と小学5年(男)の二人の子育て中のものです。わが家から、徒歩10分もかからないところに、A中学校はありますが、うちの通学区は徒歩30分以上かかるB中学校です。
 E小学校で、クラスの友人と別れてまで、通学区以外の学校へ通いたいとは子どもは言いませんが、B中学とA中学の場合は、あまりにも極端すぎます。B中学校は5小学校区からあつまって、1学年9クラスの大規模の学校です。B中学校の周りにある中学校(A・C・D)は、1つの小学校区ですから、空き教室がどんどん増えているらしいのに、B中学校は「はつらつプラン」の教室もまともに確保できない程です。
 確かに、通いはじめると、活気があっていいような(クラブなどは沢山あり)感じで、子どもはBがいいと言っています。私も、そうかなあと思いますが、・・・
 最初から、小学校区とは、別の今ある中学校を中心に通学区を決定してもらえれば、たとえば、△△○丁目の○○町内会はB中学校ではなく、A中学校が近いからA中学校の方に行くことになるって、線を引いていただければと思うのです。
 行政の方が決めてもらえれば、多分その地域の子は近い中学校へ行くことになると思います。小学校区はなかなか地域コミュニティの団体の町内会のなども気になるところですが、中学校区はそれとは別でもいいのではないかと思います。
 行政は、今一生懸命意見を聞いているようですが、できれば、次男が中学へ行く頃はもっともっと自由に中学校を選べるようになって欲しいと願っています。

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