食中毒の発生
Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA
令和7年(2025年)2月14日(金曜日)
健康福祉局保健部食品保健課
担当:下村、山口
電話:082-241-7434
内線:80-230
1 事件の概要
令和7年2月12日(水曜日)12時頃、市民から「2月8日(土曜日)夜に友人と6名で飲食店を利用し、5名が体調不良である。」との連絡を受けた後、同日12時半頃、同じ店を利用した別グループの利用者から「2月8日(土曜日)夜に同僚4名で飲食店を利用し、全員が体調不良である。」との連絡があり、調査を開始しました。
調査の結果、2月8日(土曜日)及び10日(月曜日)に「廣島むろか はなれ」を利用した4グループ19名のうち15名が、2月9日(日曜日)11時から2月12日(水曜日)17時にかけて、下痢、発熱、嘔気等を発症していました。
患者の共通食は、当該施設が提供した食事のみであること、患者8名の便からノロウイルスが検出されたこと及び医療機関から食中毒患者の届出があったことから、広島市保健所は、この施設が提供した食事を原因とする集団食中毒と判断し、2月14日(金曜日)、当該施設の営業者に対して、営業の禁止を命令しました。
2 患者の状況
- 患者数 15名(入院なし)
- 主症状 下痢、発熱、嘔気等
3 原因施設
- 施設名 廣島むろか はなれ
- 営業の種類 飲食店営業
- 営業所所在地 広島市中区三川町7番16号 梅本ビル1階
- 営業者氏名 有限会社和商(わしょう) 代表取締役 室加 和孝(むろか かずたか)
4 原因食品
令和7年2月8日(土曜日)及び10日(月曜日)に提供された食事
前菜(花椒麻婆タピオカ寄せ、自家製ツナ焼きコロッケ、たこ焼き五色あられ、そぼろ寿司、塩豆腐の紅玉ジャム添え、カマンベール茶わん蒸し、みかん大福ポテサラ、ピリ辛めんまの炊いたん、名古屋コーチンシュー仕立て、牡蠣のコンフィ鰹ジュレ)、刺身盛り合わせ、カニ味噌薫るずわい蟹のグラタン仕立て等
5 病因物質
ノロウイルス
6 保健所の対応
- 患者の発症状況及び喫食状況等の調査
- 原因施設の立入調査・指導
- 検体採取(検査機関:広島市衛生研究所等)
検体名 | 検体数 | 検査項目 | 検査結果 |
---|---|---|---|
患者便 | 11 | ノロウイルス | 8検体陽性、1検体陰性、2検体検査中 |
従事者便 | 5 | ノロウイルス | 4検体陰性、1検体依頼中 |
拭き取り | 7 | ノロウイルス | 7検体陰性 |
市民の皆さまへのよびかけ
ノロウイルスの食中毒防止について
ノロウイルスの特徴
- 冬季を中心に一年中発生する。
- 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間。
- 下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)。
【注意】ノロウイルスは、症状がなくなっても、数週間は便から排出される。また、感染しても症状が出ない人がいる。 - 感染した人の便や吐物には、大量のノロウイルスが含まれている。
- 感染力が非常に強く、少量でも感染する。
予防のポイント
- 調理や食事の前、トイレの後には、しっかり手を洗いましょう。
石けんをよく泡立てて、手についたウイルスを泡で浮かせ、流水で十分に洗い流します。
アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要です!! - 嘔吐、下痢の症状がある人は、タオルの共用は避けましょう。
- 便や嘔吐物が付着したものは、消毒しましょう。
- まな板、包丁などの調理器具は、使用後十分に洗浄し、消毒しましょう。
- 消毒は、熱湯や塩素系漂白剤が有効です。アルコール消毒は効きません!
- 二枚貝は、中心部まで十分火を通しましょう。(中心温度:85~90℃で90秒間以上)
調理に従事される方へ
- 調理・トイレ後・作業の前後は、必ず石けんと流水で手を洗いましょう。
手洗いは2度洗いが効果的です。 - 感染した人の便や嘔吐物には大量のウイルスがいます。
下痢・吐き気・嘔吐の症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉局保健部 食品保健課企画係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(企画係) ファクス:082-241-2567
[email protected]
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