2月26日以来、令和8年度関係議案について、連日にわたり慎重に審査を重ねた予算特別委員会。3月25日に討論・採決を行い、いずれも賛成多数をもって原案どおり可決しました。
これを受け、3月26日の本会議で、令和8年度関係議案の審査の経過と結果、市政に対する主な要望を、予算特別委員長が報告しました。
当初予算案では、市税収入が2年連続して増収となる見込みであるものの、社会保障費や人件費が増加するなど、本市の財政状況は、依然として厳しい状況にあり、財政の健全化に一層取り組む必要があります。
こうした中にあっても、広島の持続的な発展に向け、本市は、さまざまな重要課題に積極的に取り組む必要があります。とりわけ、本市が真にこども・若者と子育てに優しいまちと市民に実感してもらえるよう、新たに設置される「広島市こども・若者・子育て政策推進本部」を中心とする全庁横断的な組織体制の下で、「広島市こども・若者計画」に掲げる施策を強力に推進していく必要があります。
【 要望事項 】
●行政手続のオンライン化や行政・市民間の双方向のやり取りを可能にするアプリケーションの構築など、DXの取組をより一層推進し、市民の利便性向上に努めるとともに、事務の簡素化及び効率化を図ること。
●地域コミュニティーの活性化と持続可能なまちづくりを推進するため、ひろしまLMO全体の運用状況や地域の声を丁寧に把握し、事業の見直しや効果検証を行うこと。また、地域における団体が主体的にまちづくりを進められるよう、より一層の支援に努めること。
●市職員の人材確保に当たっては、質の高い行政サービスを継続して提供するため、採用方法の多様化により一層努めるとともに、増加する離職の原因を調査し、離職防止に向けた取組をさらに推進すること。
●地域防災の中核を担う消防団については、災害対応能力の向上及び団員の負担軽減を図るため、消防団活動支援アプリの導入や車庫の整備といった活動環境の向上に取り組むとともに、消防団の魅力や処遇等についてさらなるPRを行い、人材の確保により一層努めること。
●水道事業については、将来にわたって給水の安全性・安定性を確保するため、引き続き単独による健全な事業運営が可能となるよう、新たな事業展開と徹底した業務の効率化を推進し、経営改革に全力を挙げて取り組むこと。
●市立高等学校については、今後の少子化の進展を見据え、県立高等学校の再編に向けた検討も踏まえつつ、多様なニーズに応えられる魅力的な学校づくりをより一層進めるとともに、積極的な広報に努めること。
●屋内運動場の空調設備整備については、良好で安全・安心な教育環境を確保するため、事業計画を作成し、着実に推進すること。また、避難所としての役割も踏まえ、災害時に自立運転が可能な方式について十分な検討を行うこと。
●県の宿泊税を有効に活用して、地域資源の魅力向上、旅行者の受入環境の充実など、旅行者の満足度や利便性の向上を図ること。また、その実施効果を十分に検証し、以後の観光振興施策や県への提案につなげること。
●農業については、深刻化する担い手不足や荒廃農地の増加が課題であることを踏まえ、従事者の声を聞きながら、担い手の育成・支援をはじめとする取組を充実するとともに、経営の安定と自立の実現に向けた対策を講じること。
●障害者(児)等福祉については、相談件数の増加に対応するため、支援体制の充実により一層努めること。また、障害の有無に関わらず、誰もが地域で安全・安心に暮らせるよう、物理的・制度的なバリアの解消と併せて相互理解の取組を推進すること。
●物価高騰や人件費の上昇等による厳しい経営環境にある広島市立病院機構については、地域の拠点病院として市民に質の高い医療を継続的かつ安定的に提供できるよう、経営状況を常に把握し、十分な支援に努めること。
●乗合バス事業の共同運営システムの構築など公共交通に関する施策は、単に事業者に対する支援というものではなく、また、まちづくりにも大きく影響することを踏まえ、利用者の利便性の向上と利用者数の増加を促し、結果として公共交通の維持・強化につながるよう取り組むこと。