謹賀新年


議長
八條 範彦
副議長
碓氷 芳雄
 
 新年おめでとうございます。
 市民の皆さまには、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から市政に対し、ご理解とご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
 昨年は、被爆80周年という被爆地広島、長崎にとって節目の年を迎え、本市では、「原爆死没者の慰霊と被爆者の援護」、「平和文化の振興」の二つを柱にさまざまな記念事業を実施しました。高齢化が進む被爆者の記憶と平和への思いを次世代に伝えていくことが喫緊の課題となる中、これらの記念事業は、若者が平和への理解を深め、行動していく契機になるものと感じています。
 まちづくりに関しては、昨年3月にJR広島駅南口に新駅ビルが開業し、新たなにぎわいを生み出しています。8月には、その駅ビルの2階に全国で初めて高架で路面電車が乗り入れる駅前大橋ルートが開業しました。未来都市のような、路面電車が進入する壮観な姿は、広島の街の新たなシンボルとして、訪れる多くの方の思い出の情景になるものと確信しています。また、JRとの乗り換えの利便性が向上し、広島駅から市内中心部への移動時間が短縮され、日頃から通勤や通学、買い物等で利用される皆さまもその快適さを実感されていることと思います。このように進化し続ける広島駅周辺とともに、広島の街づくりのもう一つの核である紙屋町・八丁堀地区でも、中央公園においては、一昨年、新サッカースタジアムや商業施設が開業し、また、ファミリープール、こども文化科学館、こども図書館などの再整備等が計画されています。さらに、基町相生通地区などの複数の再開発事業が同時進行で進められています。こうした新たな魅力が次々生まれ、大きく生まれ変わる広島の街の姿に期待と誇りを感じている市民の皆さまも多いのではないでしょうか。
 さて、我が国では少子高齢化と人口減少が深刻となり、若者を中心とした地方からの人口流出も課題となる中、本市では、広島広域都市圏の市町とともに、互いの地域資源を活用し合うさまざまな施策の展開を図り、ヒト・モノ・カネ・情報を呼び込み、圏域内でさらにそれらが循環する「ローカル経済圏」の構築に取り組んでいます。その中核である本市は、引き続き、圏域全体の持続的な発展を牽引(けんいん)する役割を果たしていかなければなりません。
 また、世界に目を向けますと、核兵器を巡る情勢は、依然として複雑で不安定な状況にあります。大国間の関係が悪化し、核兵器の開発や増強を試みる国がある中で、核兵器の抑止力に頼る動きが強まるなど、世界平和は大きな危機に瀕(ひん)しています。
 このような状況だからこそ、被爆地広島の使命として、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた国際的潮流が加速するよう、被爆の実相を世界中の人々に伝え、平和を願う「ヒロシマの心」への理解を広める取り組みを積極的に推進していく必要があります。
 市議会は、こうした施策を進めるに当たり、市民を代表する合議制の機関として、引き続き、権能と職責を深く認識し、さらなる自己研鑽(けんさん)に努め、市政の発展・振興のため、全力を傾注してまいる所存でございます。
 本年も市議会の取り組みに対し、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、市民の皆さまにとってこの一年が実り多い年となりますようお祈り申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。
 

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