予算特別委員会では、令和7年度関係議案について、2月27日以来、連日にわたって、慎重に審査を重ねました。
その結果、「第1号議案 令和7年度広島市一般会計予算」に対して、1件の修正案が提出され、所定の手続きに従い、討論・採決を行った結果、賛成多数をもって原案どおり可決しました。
また、その他の諸議案については、討論・採決を行った結果、いずれも賛成多数をもって原案どおり可決しました。
これを受け、3月27日の本会議で、本委員会の碓氷芳雄委員長が、令和7年度関係議案の審査の経過と結果を報告しました。
要望事項の主なものについては次のとおりです。
【 要望事項 】
●被爆80周年記念事業について、平和文化の振興に資する取組に当たっては、若い世代の主体的な取組や積極的な参画を促すとともに、「ヒロシマの心」を世界に共有し、次世代につないでいくため、被爆の実相を伝える被爆樹木の再生利用や第63回パグウォッシュ会議世界大会の開催支援など各種取組を着実に推進すること。
●災害発生時に備えて、災害用井戸登録制度の着実な推進や避難誘導アプリ「避難所へGo!」の更なる普及啓発に努めるとともに、防災士フォローアップ研修に実践的なメニューを取り入れるなど、地域の防災力の向上を図ること。
●上下水道管については、市民の安全・安心な暮らしを支えるため、先進技術の活用などにより維持管理の高度化・効率化に努めつつ、老朽化対策を着実に進めること。
●学校図書館については、児童生徒の健全な教養の育成をより一層促進するため、図書購入費の増額や全校における蔵書のニーズ調査の実施、学校司書の効果的な配置の在り方等を検討すること。
●学校施設の整備については、長寿命化計画に基づく取組を着実に進めるとともに、良好で安全・安心な教育環境を確保することはもとより、避難所としても活用される体育館への空調設置等による暑さ対策に取り組むこと。
●安心して出産や子育てができるよう、妊産婦へのきめ細やかな支援として、母子保健相談支援事業の着実な実施や、産後ヘルパー派遣事業の拡充に取り組むとともに、待機児童の解消や病児・病後児保育事業の実施施設の拡大に引き続き努めること。
●家庭ごみの収集については、高齢化の進展や市民の意識・ライフスタイルの変化を踏まえ、利用者の生活状況に応じたふれあい収集やごみ出しサポーター制度の取組を実施しつつ、事業者を含めた持続可能な収集運搬体制の構築に努めること。
●地域経済の活力の維持・向上を図るため、若者のUIJターンの促進にもつながる企業誘致や創業支援により一層取り組むとともに、県等と連携して、地域の重点産業や特徴的産業の支援を強化すること。
●高齢者の誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、ICTを活用したポリファーマシー対策など高齢者福祉施策により一層取り組むこと。また、人生の最期まで自分らしい生活を送ることができるよう、エンディングノートの活用など終活支援の取組を検討すること。
●地域医療については、広島広域都市圏域の住民が安心して生活できるよう、構成市町等と連携しながら、圏域の医療資源を有効活用した安定的な医療提供体制の確保に引き続き取り組むこと。
●道路については、資材価格等が高騰する中においても、円滑な交通を確保するために維持補修を着実に実施するとともに、路面標示や舗装のカラー化などの交通安全対策を引き続き推進すること。また、橋りょうについても、道路と同じく、必要な整備や維持補修に努めること。
●公共交通については、乗合バス事業の共同運営システムの構築や似島航路の維持など、生活交通の確保に取り組みながら、広島広域都市圏の圏域全体の活力の維持・向上を支える広島型公共交通システムの構築に向けた取組を推進すること。
●公園の整備に当たっては、お互いを理解し、相手を思いやることを学び、誰もが分け隔てなく遊ぶことができるよう、他都市の事例を踏まえ、インクルーシブな公園づくりとその普及啓発に取り組むこと。