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請願第39号

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 恵下埋立地におけるダイオキシン類を含む有害物質の完全撤去と監視機関の設立について

(要旨) 

要旨
 次のとおり請願する。
 恵下埋立地の建設地で大量に発見された高濃度のダイオキシン類を含む廃棄物について、既に撤去を予定している1,000pg―TEQ/gの廃棄物に限定せずに完全撤去していただきたい。
 完全撤去について、有害物質のリスクを拡散させる恐れのある搬出ありきではなく、現地での無害化など最善の方法を協議して決めていただきたい。
 撤去が公正に行われるよう、第三者委員会など監視することができる機関を設立していただきたい。
 撤去作業に必要な期間を十分作り、将来に禍根を残すことのない安全な施設を建設していただきたい。 

理由
 1月28日付け中国新聞で、高濃度ダイオキシン類を含む廃棄物の発見と対策について報道された。広島の水がめである太田川の清流が既に汚染の危険にひんしていることは、非常に残念である。
 ダイオキシン類は、その毒性から特措法が定められているほどのとおり、厳重に管理・処理しなければならない化学物質である。
 今回発見されたダイオキシン類を含むタイヤ燃え殻5,600トンが余りにも多い量であることは、処理費用が6億円にわたることが如実に表している。着工して初めて発見するのは、市の事前調査に過失があったと言わざるを得ない。地元からは事前調査の要望もあったそうだが無視をして行わなかった市に責任があるのは明らかである。このほかにも建設予定地にはまだ未発見の問題が多く残されているのではないかと甚だ疑問である。
 これらの問題が、昨年8月の発見から今年1月末の報道まで約半年掛かっており不誠実さを感じる。どうして公開までにこれだけの時間が掛かったのであろうか。ここまで事が大きくなってしまったから隠しきれずやむなく公開したのではないか、あるいは事が大きくならない限り公表せずに隠すのではないか、と不信感が募るばかりである。
 豊洲市場問題は実例である。最新技術を用いるから安全であるとうたいながら、実際は基準を超える有害物質(ヒ素、シアン化合物。ベンゼンは基準の79倍検出)が発見され、建設後の今になって移転断念も危ぶまれている。隠匿を重ね問題を明らかにせず、対処せぬまま建設を強行したことによって結果、調査・対策・賠償など不要に税金を浪費し、各業界に支障をもたらし、収束不明の大問題となっている。
 恵下埋立地もこのままでは二の舞を踏むばかりである。
 建設し終わってからでは取り返しがつかない。今立ち止まって予定地を全面的に精査し、有害物質の完全除去を行っていただきたい。
 撤去を予定していない1,000pg―TEQ/g未満の廃棄物、汚染土についても自然界に存在しない濃度であり、自然分解されないため、同様に撤去あるいは無毒化処理をしていただきたい。
 今後に隠匿や不正がなく、撤去や各種工事が公正に行われるように、対策協議委員会の常設あるいは第三者委員会など、市や業者以外の第三者による監視機関の設立を強く要望する。

 撤去方法についても、現地で無毒化する技術もあるため、市外まで搬出し有害物質を拡散させる可能性がある方法を一方的に決めるのではなく、協議の場を持って決定していただきたい。
 供用開始予定の平成32年度を過ぎれば埋め立てる場所がなくなるわけではない。市自らが費用対効果を試算しているとおり、民間処分場での処分は実績もあり可能である。特に広島県運営の出島廃棄物処分場を活用すれば、既存施設の利用や近さによる運搬費削減によって廃棄物処分費用を大きく節約することができる。出島廃棄物処分場は搬入が少ないことから一般廃棄物・産業廃棄物の境なく廃棄物を求めており、実質赤字状態で運営しているのが実態である。実質、今回の廃棄物処理について、規制基準を超えないものは出島で処分すると公表されているとおり、市も使用できる処分場なのである。供用開始を遅らせることで対策の時間を作ることは十分可能である。
 一方で安全・安心に掛かる手間と費用は惜しみながら、一方で二重行政で税金を浪費することは、倫理的にも経済的にも許されることではない。

 有害物質を完全撤去し、安全・安心を最優先とした恵下埋立地建設を行っていただきたい。