1. サイトマップ

本文の開始

請願第34号

  • 印刷用ページを表示する
  • 通常ページへ戻る
  • このページを印刷

 恵下埋立地で発見されたダイオキシン類を含む産業廃棄物および汚染土の完全撤去について

(要旨)

要旨
 恵下埋立地の建設工事は昨年3月から本体工事を着工しているが、平成32年の供用開始を急ぐあまりに、埋立地本体の用地取得も不十分なまま見切り発注をしている。また、広島湯来線拡張工事で予定されている新設トンネル坑口付近の地主の理解を得られず用地取得できていないにもかかわらず、昨年8月からは埋立地内で浄化処理された浸出水を公共下水道へ放流するための専用管きょを恵下埋立地から最も遠い安佐北区安佐町久地で部分工事を開始している。このように、恵下埋立地建設工事の着手には当初から無理があったと言える。
 施設の安全性や、浸出水放流管方式やルートの見直しを求める住民の声にも耳を貸さず、強引に工事を進めている中で、この度発見された埋立地内の廃タイヤ燃え殻による高濃度のダイオキシンは重大な問題である。それも、広島市は昨年9月には有害物質判定基準を超えるダイオキシン類があることを把握しておりながら、住民には全く公表せず、半年もたって新聞報道で初めて市民が知るというのは、行政としてあるまじき行為である。
 広島市は、恵下埋立地の建設工事を今ここで立ち止まり、今までの状況についてきちんと市民へ広く説明する責任がある。
 ついては、次のとおり請願する。
 まず、用地取得時までの産業廃棄物等が埋まっていることへの調査状況を公開すること。

 次に、6億円もの巨額の負債を背負わされたことへの責任の所在を明確にし、今後の対策について明らかにしていただきたい。
 そして、住民への情報提供が遅れた理由と今後の対策について早急に明らかにし、地元住民と協議していただきたい。その上で、埋立敷地内の徹底的な調査を行い、全ての有害物質を完全に撤去していただきたい。
 また、ダイオキシン類を含む産業廃棄物及び汚染土の処理状況についてチェック体制を明確にし、住民の処理現場への立入りが自由にできることを保証し、真に安全・安心な最終処分場を造っていただきたい。 

理由
 広島市は現在の玖谷埋立地の埋立てを平成31年度末で終了し、平成32年度から恵下埋立地に埋める計画を進めている。しかし、恵下埋立地の着手には当初から無理があったと言わざるを得ない。これまで、多くの地元住民や市民団体などが、恵下埋立地の安全性などについて問題点や見直しを求めて提言してきているが、用地取得もできないまま見切り発注を行い、当初から地元住民を置き去りにしたまま、広島市の独断で恵下埋立地の建設が進められているのが実態である。
 そんな中、先日(1月28日)の中国新聞で「タイヤ燃え殻5,600トン確認 処理に2億円」という驚くべき報道があった。
 その報道の僅か10日後の2月7日には「処理費が6億円に膨らむ」と報道された。新聞では「産業廃棄物を扱う県の出島処分場への埋め立て基準を超えるダイオキシンを含んでおり」とだけで、どれくらいの濃度なのか一切公表されていない。いろいろと調べたところ、環境基準値は1,000Pg-TEQ/g以下であり、3,000Pg-TEQ/g以上は有害な特別管理産業廃棄物(高濃度ダイオキシン)に分類されるそうである。しかし、サンプリング調査で採取された中には、なんと環境基準値の29倍の29,000Pg-TEQ/gが検出されている。これだけの高濃度のダイオキシンが存在するだけで大問題であるが、広島市はことの重大性をどう考えているのであろうか。
 広島市は、【恵下埋立地(仮称)建設現場におけるダイオキシン類を含む燃え殻の処理について】の資料を、1月19日に水内地区町内会連合会の役員会に持参し若干の説明をしたそうであるが、水内地区に住む住民に聞くと、一切の説明はなく、文書が新聞報道後の1月29日以降に配布されたそうである。また、同じ資料が戸山学区町内会連合会長へは新聞報道の前日の1月27日に届けられ役員にのみ配られたようで地域住民は全く知らされていない。その資料の中には具体的な濃度については一切述べられていない。
 処分方法・作業手順、安全対策、処分スケジュールなども、広島市の独断で策定されたものだけが記載されており、地域住民や市民に対して十分な説明責任を果たしているとは言えず、地元住民とは協議されておらず、とても容認できるものではない。
 報道では「昭和50年代に廃タイヤの仮置き場になっており、火災も発生」と報じているが、用地買収時に分かっていたはずであるが、そのことについての説明もない。不法に処理され放置されたダイオキシン類を含む産業廃棄物及び汚染土の処理に6億円もの税金を投入することへの責任の所在を明確にし、今後の対策について明らかにしてほしいと思う。
 また、昨年の8月頃には既にダイオキシンが発見されたことは分かっていたのに、ここまで情報を隠してきたのはなぜなのであろうか。
 自分たちに都合のよいことは話すが、都合が悪いことは隠す。こんな広島市の対応では、「安心・安全な施設を造る」と言われても、うのみにすることは到底できない。
 広島市が独自に考えた処分方法・作業手順、安全対策、処分スケジュールを示すだけでなく、住民と話し合って決めるべきである。
 埋立敷地内の徹底的な調査を行い、ダイオキシン類を含む産業廃棄物及び汚染土の処理状況についてチェック体制を明
確にし、住民の処理現場への立入りを保証し、環境保全状況の調査状況を公表し、全ての有害物質を完全に撤去していただきたい。
 そして、地域住民とともに真に安全・安心な最終処分場を造っていただきたい