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請願第25号

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  出島廃棄物処分場の積極的な利用について

  

要旨
 広島県が整備した「出島廃棄物処分場」については、当初計画より大幅にゴミ搬入量が少なく、地元住民と交わした約束の「受入計画期間10年」を守ることは到底実現できそうにない現状がある。また広島市からは一切搬入されていない。本年6月には、広島県から広島市へ「出島処分場の積極的な利用の依頼」がなされている。
 ついては、広島市において積極的に「出島廃棄物処分場」を利用していただくよう請願する。


理由
 私たちは、平成21年2月に広島市佐伯区の五日市港に広島県西部の産業廃棄物を一手に集めて、南区の「出島廃棄物処分場」へ海路で運ぶための「積出し施設」が計画されていることを知った。
 当該地区より遮蔽物のない海を挟んで僅か400メートルの位置にある「五日市南中学校」に通う生徒の保護者として、子供たちの健康被害が発生しないようにと「計画の見直し」を求め、2月24日、有志らと「子どもたちをダイオキシンから守る会」を結成した。
 4月23日には計画の見直しを求め、広島県環境県民局の廃棄物対策総括監に要望書を手渡し、文書による回答と保護者向けの説明会の開催を約束していただいた。
 平成22年9月13日、数々の活動の結果、広島県は搬入方式を陸路に変更し海上輸送用積出し施設の整備は中止となった。
 出島廃棄物処分場については、搬入方式や処分方法について、出島地区住民と五日市地区住民がそれぞれの立場で、反対や計画の見直し等の住民運動を起こし活動したが、「子どもたちをダイオキシンから守る会」はただの一度も「五日市さえ良かったらいい。」ということを言ったことはない。
 これは、県知事の英断により、海上搬入の計画から陸路での搬入を決めた記者会見の翌日のホームテレビの取材に対して代表の私が答えた言葉である。
 広島県は、出島地区の住民の皆さんと協議した結果決めた「約束」については守る必要があり、そうしなければ、「行政」に対する「住民の信頼」は成り立たないからである。
 これは、広島市のゴミ行政のやり方にも通ずるものである。
 そこで、平成28年3月25日、広島県議会議員に間に入っていただき、広島県の担当者と出島廃棄物処分場の現在の稼働状況やそれ以前の五日市処分場時代の広島市からの搬入実績について説明を受けたが、広島県の担当者からは、驚くべき内容の話を聞いた。
 なんと出島廃棄物処分場には、広島市から一切ゴミが搬入されていないということである。しかも計画の搬入量を大幅に下回る実績しかないという有様であった。
 このままでは、地元住民と交わした約束の「受入計画期間10年」を守ることは到底実現できない。この約束の「期間10年」は、広島県と地元住民の約束であるが、南区出島の住民は、もちろん「広島市民」である。
 この事実を知って、「広島市」は対岸の火事のように第三者を気取ってよいはずはない。それこそが、二重行政のムダと言われてしまう。
 そこで解決策のーつとして、広島県が広島市に対して、「出島廃棄物処分場」を活用してもらえるように「正式な要請」をすることを提案するため、4月25日、広島県環境県民局産業廃棄物対策課を訪問した。
 課長と面談し、地元住民との約束を守るための方法のーつとして、出島廃棄物処分場に広島市からゴミを搬入してほしい旨を文書により、正式に要請をしてほしいとお話し、要望書を手渡した。
 また、それに先駆けて、広島市環境局を訪問し、局長、環境局施設部長らと面談し、広島市のゴミ行政はしっかり仕事をされていることを確認した後、広島県が運営している出島廃棄物処分場のゴミ搬入量が当初計画より大幅に少なくて、このままでは地元住民と交わした約束の「期間10年」が守られないので、「南区出島は広島市であること」から、広島市民のために是非協力してほしいと要請した。
 回答は、「広島県からは、電話でゴミ搬入のアンケートはあったようだが、出島廃棄物処分場に搬入してほしい旨の正式な要請は来ていないので、今は何とも言えない。」と言われた。
 また、市民税や県民税を払っている広島市民の目線から、広島県の計画だから失敗しても広島市は関係ないということになると、二重行政のムダではないかと質問すると、局長より、「広島県と広島市は、同じ行政を預かるものとして協力していくことになっています。だから二重行政のムダは一切ありません。」と回答をいただいた。
 また、後日、広島市南区役所を訪問し、区長と面談し、南区の住民の安心・安全な生活を守る立場として、「広島県が運営している出島廃棄物処分場の稼働年数10年間という約束が、今のままでは守られそうにないのですが、どうお考えですか。」と質問したところ、「広島県さんがちゃんとやると思います。」と回答された。もう少し詳しく質問すると、「区長という立場は、広島市という組織の一員ですので、広島市に対してモノを言う立場ではないのです。」と回答された。また、「出島地区住民の陳情があったら、それは上の方に報告します。」と回答された。
 区長は自らの言葉で、上司である広島市の指示の下で仕事をしているので、南区として独自の考えはないとのことであった。
 このような中、情報開示請求で広島市から取得した、出島廃棄物処分場の地元との連絡調整協議会の開催結果概要によると、「本年6月に、出島処分場を利用していない県内の市町に対し、出島処分場の積極的な利用の依頼を文書で行った。」との記載があった。