予算特別委員会の主な質疑

 議長を除く全議員で構成される予算特別委員会(酒入忠昭委員長、安達千代美・馬庭恭子・八軒幹夫・宮崎誠克各副委員長)において、延べ55人の委員が、当初予算をはじめとする平成27年度関係議案58件、平成26年度関係議案15件について、質疑を行い、慎重に審査を重ねました。その審査における主な質疑と答弁を掲載します。

審査日程

2月23日月曜日
委員会運営
25日水曜日
文教関係
26日木曜日
厚生関係
27日金曜日
建設関係
3月 2日月曜日
経済観光環境関係
3日火曜日
消防上下水道関係
4日水曜日
総務関係
10日火曜日
討論・採決

※紙面の都合上、掲載質問数の上限は、各会派の人数案分により決定しています。
※質疑の内容は、各会派からの提出によるものです。
※質疑・答弁の趣旨を簡潔にまとめているため、実際の発言とは言い回しが異なることがあります。


自民党・保守クラブ

新しいタイプの高校整備

 統合される定時制高校の同窓生に、どのような対応をしているのか。

 保護者や同窓会等の方々に、学校の概要や整備計画の説明を行った。今後とも丁寧な説明を行っていきたい。

広島市の生活保護

 生活保護の公平性担保のため、不正をどう調査しているのか。

 家庭訪問および民生委員の協力による生活実態調査や収入申告、課税調査等により、未然防止と早期把握に努めている。

広域公園

 憩いの観点での活用策と、国際的スポーツ大会開催への対応は?

 市民の憩いの場としての活用や、国際的スポーツ大会が開催可能な施設として、計画的な改修を進める。

農業振興

 農業者の減少や高齢化による活力低下に対する農業政策は?

 広島市食料・農業・農村ビジョンに基づき@多様な担い手の育成、A地産地消の推進、B農村の活性化を進めている。

ハザードマップ

 ハザードマップをもっと市民に分かりやすくすべきだが、どうか。

 土砂災害ハザードマップは、警戒避難体制の整備に併せて小学校区ごとに作成しており、今後は、より分かりやすいハザードマップの作成に努めていく。

広島市の入札制度

 状況によっては「指名競争入札」を考えてはどうか。

 「地元事業者の健全育成」「価格と品質が総合的に優れた契約」「適正価格での競争」という3つの観点のバランスを図りながら検討する。

自由民主党

公立小学校の統廃合

 文科省の小中学校統廃合見直し手引に関して、今後はどう対応するのか。

 自治体が主体的に検討する際の参考資料であり、教育課題と地域課題の両面から地域の実情に沿った検討を行う。

市営店舗使用料の見直しを検討

 市営店舗の使用料を、実状に応じた使用料に見直すべきでは?

 条例等の規定を踏まえ、他都市事例等を調べた上で、どのような対応が可能か調査研究を行う。

西広島駅周辺地区交通結節点整備

 南北自由通路や駅前広場などを早急に整備すべきだが、取り組み状況は?

 南北自由通路は支障となる鉄道施設の物件調査を進めており、南口駅前広場は基本設計を行っている。

地域商業自立促進事業費補助金

 事業の概要と事業費、補助金、商店街の負担額はどうか。

 国の商店街まちづくり事業を活用した環境整備で、総事業費のうち国が3分の2、本市が15%等、残りを商店街が負担する。

元宇品町財産区

 平成27年3月27日までに相手が応じなかった場合、どうするのか。

 今回の請求に対し相手が応じず、問題解決が図れないという場合には、速やかに次のステップに進んでいく。

市民連合

不登校・ひきこもり対策

 家庭での状況が把握できない不登校児童生徒にどう対応していくのか。

 担任を中心に家庭訪問などを粘り強く行うとともに、当該児童生徒の友人などから情報収集に努めている。

都心部の舗装補修を急げ

 被爆70周年の8・6に間に合わせるべきだと思うが、どうか。

 できるだけ早く着手し、早期完成に努める。

コミバス導入で地域の活性化を

 高齢社会に向け、コミュニティバスを導入すべきだが、支援制度は?

 地域主体の生活交通導入の取り組みに対し、運行形態等に関する助言や提案、実験運行経費の負担等の支援を行っている。

イノシシ・シカの食肉活用を

 有害鳥獣の食肉利用について、本市は展望をどう認識しているか。

 佐伯区湯来町の農家等の有志による地域資源としての活用が始まっており、成果と波及効果を期待している。

公明党

介護保険料上昇を抑える取り組みを

 高齢者の負担軽減と制度維持のため保険料抑制の取り組みが必要では?

 介護が不要な高齢者を増やすため、早い時期からの、かつ継続的な健康づくりと介護予防の取り組みを進めていきたい。

花と緑の広島づくりの推進

 植物公園、大温室の大規模改修の内容といつごろ工事着手するのか。

 支柱や梁の補修や補強、ガラス張り替え、展示のリニューアルなどを行うもので、来年度から工事に着手する予定である。

有害鳥獣対策

 生活現場に出てくるイノシシへの対応はどのようにしているのか。

 住民の安全確保を第一に警察、消防と区役所が連携し、住民への注意喚起等や捕獲に取り組んでいる。

急傾斜地危険箇所の解消を

 公図混乱区域の整理等、危険箇所工事前に利用できる制度をつくるべきでは?

 公図混乱等のために工事が施工できない箇所について、どういった支援ができるか、検討していきたい。

市政改革ネットワーク

保育園待機児童解消策

 市立幼稚園の空き教室を利用した認定こども園化を推進すべきではないか。

 市立幼稚園の認定こども園化については、地域の将来的な保育需要を見極めつつ、教育委員会とも十分に連携を図りながら検討していきたい。

誇りある景観のまちづくりとは

 バッファゾーンの川の上にかき船がくると景観に影響するのか。

 景色は変わるものと考えている。

急傾斜地崩壊防止対策を急げ!

 市施行分は全市域に何カ所あり、進捗状況はどの程度か。

 市施行分は約650カ所で、平成27年度末の整備率は約24%である。

日本共産党

中学3年まで拡充を

 乳幼児等医療費助成で、本市より対象年齢の低い政令市はあるか。

 入院・通院とも小学校入学前までは本市のみである。所得制限および一部負担金の見直しと対象年齢拡大を一体的に行うことを、引き続き検討してはどうかと考えている。

地域デザイン

宅地開発に対する細かな審査を

 豪雨災害後の開発除外区域に保安林は含まれるのか。

 原則として開発区域には保安林を含めないこととし、県等と調整しながら、開発許可の審査をしている。

〔用語解説〕

指名競争入札
 地方公共団体の契約は一般競争入札によることが原則(地方自治法第234条)だが、契約の性質または目的が一般競争入札に適さないときなどは指名競争入札によることができる(地方自治法施行令第167条)。

元宇品町財産区
 元宇品町財産区では、宗教法人が財産区土地の一部を無償で占有している状態にあり、これまでも、適正な価格での賃貸借契約の締結等について宗教法人と協議を重ねてきているが、解決には至っていない。

コミュニティバス
 地方自治体が、交通空白地域・不便地域の解消等を目的として、運行を確保するバスのこと。

公図混乱区域
 登記所が保管している地図と実際とが相違している区域のこと。

バッファゾーン
 緩衝地帯。推薦資産の効果的な保護を目的として、推薦資産を取り囲む地域に、法的または慣習的手法により補完的な利用、開発規制を敷くことにより設けられる保護の網。

乳幼児等医療費
 本市では、乳児、1歳児〜6歳児、小学1・2年生の発達障害児を監護している保護者で、所定の条件に該当する方を対象に、医療費の一部を補助している。

 予算特別委員長報告

 予算特別委員会での審査の結果、いずれも賛成多数で原案どおり可決しました。
 これを受け、3月11日の本会議で、本委員会の酒入忠昭委員長が、平成27年度関係議案58件と平成26年度関係議案15件について審査の経過と結果を報告しました。
 以下、要望事項の主なものについて、ご報告します。

【要望事項】

平和行政については、NPT再検討会議の成功に向け、核兵器禁止条約の締結に向けた動きを前進させるよう取り組むこと。
 また、被爆70周年記念事業は、その意義を十分踏まえ、より多くの市民が参加できるよう取り組むこと。

●入札不調の多い現状の改善とともに、優良な事業者の育成のため、指名競争入札の導入など、引き続き入札制度の見直しを検討すること。
 また、工事品質の確保のため、技術職員の養成に努めること。

災害に強いまちづくりの推進に当たっては、市民への防災意識の高揚に向けた取り組みを一層強化するとともに、今後作成するハザードマップについては、地域の実情に合った、より分かりやすいものとなるよう意を用いること。

上下水道事業については、市民生活に不可欠なサービスの提供を将来にわたり安定的に継続するため、また、厳しさを増す経営環境の変化に適切に対応するため、組織体制の見直しも含め、経営の効率化、健全化に向けてなお一層努力すること。

不登校・ひきこもり、いじめの早期解決に向け、教育現場において児童生徒の立場に立った指導ときめ細かい状況把握に努めるとともに、状況把握が困難なケースでは、児童相談所や警察などの関係機関とも連携し、適切に対応すること。

特別支援教育の一層の充実を図るため、特別支援学校の児童生徒数の大幅な増加に対応できる教育環境の整備を早急に検討すること。

有害鳥獣対策については、捕獲計画を達成するための必要な措置を講ずるとともに、住民の生活における被害についても、適切に対応するよう努めること。
 また、捕獲鳥獣の食肉加工・流通の取り組みに対する支援を検討すること。

都市近郊農業については、学校給食など地産地消を推し進めるとともに、多様な担い手の育成など農業者の活力が出るような施策を推進すること。  

障害者の自立に向け、本市において知的障害者や精神障害者を雇用するワークステーションの増設や、就労支援を行うジョブ・ライフサポーターの体制強化、障害者就労支援施設等からの物品等の調達の拡大などにより、障害者雇用の拡大と就労支援の充実に努めること。

●75歳以上の高齢者の大幅な増加により、介護保険料の上昇が見込まれる中、高齢者の負担を軽減し、介護保険制度の持続可能性を高めるため、地域包括ケアシステムの構築など、介護保険料を抑制するためのさまざまな取り組みを推進すること。

道路の安全を確保するため、維持管理に必要な予算を確保し、異常が発見された場合には、迅速に必要な措置を講ずること。
 特に、未然に事故を防ぐため、路面下空洞調査の結果を踏まえた道路の適切な維持管理に、より一層取り組むこと。

●以上、申し述べました要望事項のほか、委員会審査において各委員から述べられた指摘ならびに要望や意見、さらには各会派から提出された要望事項についても、今後の行政執行に当たって、十二分に反映していただくよう併せて要望しておきます。

平成27年度予算の概要

全会計 1兆1,820億7,795万円
一般会計 6,067億3,901万7千円


 主なものは次のとおりです。

【総務関係】
■被爆体験の継承・伝承 18億5,932万6千円

【厚生関係】
■高齢者が地域で安心して暮らしていくための支援 870億6,757万3千円

【経済観光環境関係】
■中小企業金融対策 220億3,800万円
■観光の振興 8,723万円
■災害廃棄物処理 41億3,955万円

【建設関係】
■道路・橋りょう整備 157億7,840万円

【消防上下水道関係】
■災害に強いまちづくりの推進 36億1,365万1千円
■配水施設整備事業 65億870万3千円
■公共下水道整備 139億5,224万5千円

【文教関係】
■小学校整備 90億7,989万8千円

議会トピックス2.

勇退議員
 今期(平成27年5月1日まで)をもって勇退する議員は、次の5名です。
月村俊雄 (9期)
平野博昭 (8期)
山本 誠 (7期)
田尾健一 (6期)
清水良三 (3期)