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2018年1月17日更新 梅毒の報告数が増加しています!!(届出基準と届出様式)梅毒トレポネーマによる性感染症で、全数把握対象疾患の5類感染症に分類されています。 【感染経路】 感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触(性的接触など) 【症状】 感染後3~6週間程度の潜伏期を経て、経時的にさまざまな臨床症状が出現します。
【予防方法】 感染部位と粘膜や皮膚が直接接触しないように、コンドームを使用することが勧められますが、コンドームに覆われない部分の皮膚などでも感染が起こる可能性があります。皮膚や粘膜に異常があった場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
【参考】 感染経路・症状・予防方法など 発生動向について
広島市の報告状況
2018年第15週(4月9日~4月15日)は、2件の報告がありました。 2017年は、62件(男性:35件、女性:27件)の報告があり、最も報告の多かった2016年(27件)を大きく上回り、過去最高となりました。 梅毒は、経時的にさまざまな臨床症状が現れ、症状が軽快しても、治療をしない限り完治しません。感染が疑われる症状が見られた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
【参考】広島市における過去10年間(2008~2017年)の状況・報告数の推移 2014年以降、増加しています。2016年は27件(2015年の約1.9倍)、2017年は62件(2016年の約2.3倍)の報告がありました。また、過去10年間に報告された66.9%が男性でしたが、2015年以降、女性の割合が大きく増加しています。(図1) 【図1】 報告数の推移及び性別内訳
・年齢階層別報告数の推移 年齢階層別では、20~40代が83.5%を占め、男性では40代、女性では20代が最も多く、女性は男性に比べて若年層での報告が多くなっています。(図2)また、2015年以降、20~30代女性の報告が増加しています。(図3) 【図2】 年齢階層別報告数
【図3】 年齢階層別報告数の推移
・感染経路 性的接触が89.2%を占め、特に異性間性的接触が多くなっています。男性では、性的接触が約9割を占めており、異性間(65.5%)、同性間(29.8%)、不明(4.8%)の順に多くなっています。女性では、性的接触が87.0%を占め、その内訳は異性間(87.5%)、不明(12.5%)となっています。(図4) 【図4-1】 感染経路
【図4-2】 性的接触による感染の内訳
・症状 早期顕症梅毒(1期・2期)が70.5%を占めています。男性では、早期顕症梅毒1期(46.2%)、早期顕症梅毒2期(32.3%)、無症候(19.4%)の順に多くなっています。女性では、早期顕症梅毒2期(45.7%)、無症候(43.5%)、早期顕症梅毒1期(8.7%)の順に多くなっています。(図5) 【図5】 症状の内訳
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