公営企業の業務状況の報告
令和3年9月14日
地方公営企業法(昭和27年法律第292号)第40条の2の規定に基づき,広島市水道事業,広島市下水道事業及び広島市安芸市民病院事業の業務の状況を次のとおり公表します。
広島市長 松井 一實
目次
○令和2年度第2回広島市水道事業の業務状況 1
○令和2年度第2回広島市下水道事業の業務状況 6
○令和2年度第2回広島市安芸市民病院事業の業務状況 12
令和2年度第2回広島市水道事業の業務状況
1 事業の概況
令和2年度下半期(令和2年10月1日から令和3年3月31日まで)における水道事業の概況は,次のとおりです。
⑴ 給水の状況
ア 給水戸数及び給水人口
今期における給水戸数は59万1,591戸,給水人口は123万2,249人で,これを令和元年度同期と比べると,給水戸数では4,859戸(0.8%)の増加,給水人口では1,053人(0.1%)の減少となっています。
区 分 |
令和2年度 |
令和元年度 |
比 較 |
||
下 半 期 |
下 半 期 |
増 △ 減 |
増減率(%) |
||
給水戸数 |
戸 |
591,591 |
586,732 |
4,859 |
0.8 |
給水区域 |
人 |
1,253,824 |
1,255,173 |
△ 1,349 |
△ 0.1 |
給水人口 (B) |
人 |
1,232,249 |
1,233,302 |
△ 1,053 |
△ 0.1 |
普及率 (B/A) |
% |
98.3 |
98.3 |
0.0ポイント |
- |
イ 給水量
今期における給水量は6,695万310立方メートル,一日最大給水量は41万5,818立方メートルで,これを令和元年度同期と比べると,給水量では68万8,822立方メートル(1.0%)の増加,一日最大給水量では3万4,051立方メートル(8.9%)の増加となっています。
区 分 |
令和2年度 |
令和元年度 |
比 較 |
||
下 半 期 |
下 半 期 |
増 △ 減 |
増減率(%) |
||
給水量 |
㎥ |
66,950,310 |
66,261,488 |
688,822 |
1.0 |
一日平均 給水量 |
㎥ |
367,859 |
362,085 |
5,774 |
1.6 |
一日最大 給水量 |
日 |
1月11日 |
12月28日 |
- |
- |
㎥ |
415,818 |
381,767 |
34,051 |
8.9 |
⑵ 主要施策の実施状況
ア 安全でおいしい水の供給
水質管理体制の強化として事業費7,285万9,586円で,水質計器及び水質検査機器の整備等を行いました。
安心な水の安定供給として事業費4億6,870万693円で,4,844メートルの配水管路の整備等を行いました。
環境負荷の低減として事業費8,342万6,250円で,太田川源流の森の整備等を行いました。
事 業 内 容 |
令和2年度 事 業 費 (実 績) |
|
|||
うち 今期事業費 |
|||||
安全でおいしい水の供給 |
円 624,986,529 |
円 54,694,553 |
|||
|
水質管理体制の強化 |
72,859,586 |
7,484,065 |
||
|
水質監視・保安体制の確保 |
水質計器の整備等 |
29,792,243 |
1,561,731 |
|
水質検査体制の強化 |
水質検査機器の整備等 |
33,186,886 |
5,922,334 |
||
残留塩素濃度の低減・監視 |
坪井受水場次亜塩素注入ポンプの整備等 |
9,880,457 |
0 |
||
安心な水の安定供給 |
468,700,693 |
42,342,906 |
|||
|
配水施設の機能向上 |
配水管路の整備等 |
468,700,693 |
42,342,906 |
|
環境負荷の低減 |
83,426,250 |
4,867,582 |
|||
|
水源かん養林の整備 |
太田川源流の森の整備等 |
4,867,582 |
4,867,582 |
|
流域自治体との連携 |
太田川流域水源涵養推進協議会への負担金 |
1,426,000 |
0 |
||
省エネルギーの推進 |
八木取水場受変電設備の整備等 |
77,132,668 |
0 |
イ 水道施設の更新・改良
施設の更新・改良として事業費26億7,218万6,641円で,施設の統廃合の関連整備及び取水・浄水・配水施設の更新・改良等を行いました。
管路の更新として事業費31億8,607万9,366円で,2万4,248メートルの鋳鉄管・ビニル管の更新等を行いました。
事 業 内 容 |
令和2年度 事 業 費 (実 績) |
|
|||
うち 今期事業費 |
|||||
水道施設の更新・改良 |
円 5,858,266,007 |
円 200,053,391 |
|||
|
施設の更新・改良 |
2,672,186,641 |
199,593,488 |
||
|
浄水・配水施設の統廃合 |
施設の統廃合の関連整備等 |
576,767,197 |
0 |
|
構造物の更新・改良 |
山田第一調整池の整備等 |
799,354,398 |
0 |
||
機械及び電気設備の更新・改良 |
高陽取水場中央監視制御装置の整備等 |
1,296,065,046 |
199,593,488 |
||
管路の更新 |
3,186,079,366 |
459,903 |
|||
|
管路の更新 |
鋳鉄管・ビニル管の更新等 |
3,126,352,548 |
0 |
|
漏水防止の推進 |
漏水防止調査 |
59,726,818 |
459,903 |
ウ 災害対策の充実
水道施設の耐震化として事業費2億13万9,673円で,耐震補強工事等を行いました。
バックアップ機能の強化として事業費13億4,703万4,596円で,相互連絡管の整備等を行いました。
応急対策の推進として事業費3,585万3,004円で,応急給水用資機材の整備を行いました。
事 業 内 容 |
令和2年度 事 業 費 (実 績) |
|
|||
うち 今期事業費 |
|||||
災害対策の充実 |
円 1,583,027,273 |
円 59,201,092 |
|||
|
水道施設の耐震化 |
200,139,673 |
5,167,128 |
||
|
構造物の耐震化 |
山田第一調整池の耐震補強等 |
138,371,362 |
5,167,128 |
|
重要給水施設への配水管路の耐震化 |
災害拠点病院等への配水管路の耐震化 |
61,768,311 |
0 |
||
バックアップ機能の強化 |
1,347,034,596 |
50,960,960 |
|||
|
バックアップ施設の整備 |
相互連絡管の整備等 |
1,024,030,615 |
0 |
|
非常用電源の確保 |
高陽浄水場無停電電源装置の整備等 |
323,003,981 |
50,960,960 |
||
応急対策の推進 |
35,853,004 |
3,073,004 |
|||
|
応急用資機材の整備 |
応急給水用資機材の整備 |
35,853,004 |
3,073,004 |
エ 平成30年7月豪雨災害復旧
平成30年7月豪雨災害復旧として事業費2億2,561万6,955円で,配水管等復旧工事を行いました。
事 業 内 容 |
令和2年度 事 業 費 (実 績) |
|
うち 今期事業費 |
||
平成30年7月豪雨災害復旧 |
円 225,616,955 |
円 17,819,993 |
2 経理の状況
令和2年度の経理の状況は,次のとおりです。
⑴ 収益的収入及び支出
令和2年度の収益的収入である水道事業収益は,248億3,486万5,443円で,令和元年度と比べて13億7,277万8,645円(5.2%)の減少となっています。
また,収益的支出である水道事業費用は,239億2,626万6,085円で,令和元年度と比べて1億7,193万5,521円(0.7%)の減少となっています。
収支差引は9億859万9,358円となり,消費税計算によって生ずる消費税及び地方消費税資本的収支調整額等6億1,879万8,394円を差し引くと,令和2年度は2億8,980万964円の純利益となっています。
ア 収入
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決 算 額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
水道事業収益(A) |
円 25,502,426,000 |
円 24,834,865,443 |
% 97.4 |
円 26,207,644,088 |
円 △ 1,372,778,645 |
% △ 5.2 |
||
|
営業収益 |
22,601,944,000 |
22,137,140,739 |
97.9 |
22,961,444,597 |
△ 824,303,858 |
△ 3.6 |
|
|
給水収益 |
20,654,965,000 |
20,246,461,145 |
98.0 |
20,507,585,766 |
△ 261,124,621 |
△ 1.3 |
|
受託工事収益 |
430,845,000 |
381,911,100 |
88.6 |
923,424,598 |
△ 541,513,498 |
△ 58.6 |
||
その他の営業収益 |
1,516,134,000 |
1,508,768,494 |
99.5 |
1,530,434,233 |
△ 21,665,739 |
△ 1.4 |
||
営業外収益 |
2,879,145,000 |
2,692,012,713 |
93.5 |
3,179,420,519 |
△ 487,407,806 |
△ 15.3 |
||
特別利益 |
21,337,000 |
5,711,991 |
26.8 |
66,778,972 |
△ 61,066,981 |
△ 91.4 |
イ 支出
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決 算 額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
水道事業費用(B) |
円 25,138,417,000 |
円 23,926,266,085 |
% 95.2 |
円 24,098,201,606 |
円 △ 171,935,521 |
% △ 0.7 |
||
|
営業費用 |
22,797,197,000 |
21,848,173,876 |
95.8 |
22,137,988,271 |
△ 289,814,395 |
△ 1.3 |
|
|
職員給与費 |
5,114,222,000 |
4,942,886,747 |
96.6 |
4,978,550,879 |
△ 35,664,132 |
△ 0.7 |
|
受水費 |
2,172,752,175 |
2,172,752,175 |
100.0 |
2,150,039,458 |
22,712,717 |
1.1 |
||
動力費 |
1,209,097,367 |
1,106,771,392 |
91.5 |
1,215,408,239 |
△ 108,636,847 |
△ 8.9 |
||
減価償却費 |
8,240,791,000 |
8,207,190,504 |
99.6 |
8,219,730,369 |
△ 12,539,865 |
△ 0.2 |
||
その他 |
6,060,334,458 |
5,418,573,058 |
89.4 |
5,574,259,326 |
△ 155,686,268 |
△ 2.8 |
||
営業外費用 |
2,005,675,000 |
1,777,049,778 |
88.6 |
1,943,123,174 |
△ 166,073,396 |
△ 8.5 |
||
|
支払利息及び企業債取扱諸費 |
1,165,224,000 |
1,105,330,772 |
94.9 |
1,229,357,816 |
△ 124,027,044 |
△ 10.1 |
|
その他 |
840,451,000 |
671,719,006 |
79.9 |
713,765,358 |
△ 42,046,352 |
△ 5.9 |
||
特別損失 |
325,545,000 |
301,042,431 |
92.5 |
17,090,161 |
283,952,270 |
1,661.5 |
||
予備費 |
10,000,000 |
0 |
0.0 |
0 |
0 |
- |
収支差引(C)=(A)-(B) |
円 364,009,000 |
円 908,599,358 |
% 249.6 |
円 2,109,442,482 |
円 △ 1,200,843,124 |
% △ 56.9 |
当年度分消費税及び地方消 費税資本的収支調整額等(D) |
519,392,000 |
618,798,394 |
119.1 |
467,390,034 |
151,408,360 |
32.4 |
純損益(C)-(D) |
△ 155,383,000 |
289,800,964 |
△ 186.5 |
1,642,052,448 |
△ 1,352,251,484 |
△ 82.4 |
⑵ 資本的収入及び支出
令和2年度の資本的収入は,46億1,592万9,380円で,令和元年度と比べて7億9,625万402円(20.8%)の増加となっています。
また,資本的支出は,134億7,047万340円で,令和元年度と比べて12億2,996万6,032円(10.0%)の増加となっています。
なお,資本的収入が,資本的支出に対して不足する額88億5,454万960円は,当年度分損益勘定留保資金等で補填しています。
ア 収入
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 |
比 較 |
|||
最終予算額 |
決 算 額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
資本的収入(E) |
円 8,211,586,000 |
円 4,615,929,380 |
% 56.2 |
円 3,819,678,978 |
円 796,250,402 |
% 20.8 |
|
|
企業債 |
7,653,200,000 |
4,330,500,000 |
56.6 |
3,564,000,000 |
766,500,000 |
21.5 |
出資金 |
118,147,000 |
118,144,988 |
100.0 |
101,197,800 |
16,947,188 |
16.7 |
|
補助金 |
152,944,000 |
100,832,000 |
65.9 |
13,524,000 |
87,308,000 |
645.6 |
|
受託建設収入 |
148,231,000 |
25,305,320 |
17.1 |
39,670,180 |
△ 14,364,860 |
△ 36.2 |
|
工事負担金 |
134,951,000 |
41,062,434 |
30.4 |
98,653,910 |
△ 57,591,476 |
△ 58.4 |
|
固定資産売却代金 |
4,076,000 |
0 |
0.0 |
2,503,900 |
△ 2,503,900 |
皆減 |
|
その他資本的収入 |
37,000 |
84,638 |
228.8 |
129,188 |
△ 44,550 |
△ 34.5 |
補填額(F) |
円 10,301,330,000 |
円 8,854,540,960 |
% 86.0 |
円 8,420,825,330 |
円 433,715,630 |
% 5.2 |
|
|
過年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 |
5,974,000 |
5,973,822 |
100.0 |
5,753,862 |
219,960 |
3.8 |
当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 |
425,777,000 |
523,364,499 |
122.9 |
384,972,668 |
138,391,831 |
35.9 |
|
建設改良積立金 |
1,972,593,000 |
1,451,736,166 |
73.6 |
1,535,506,177 |
△ 83,770,011 |
△ 5.5 |
|
当年度分損益勘定留保資金 |
6,892,952,000 |
6,873,466,473 |
99.7 |
6,494,592,623 |
378,873,850 |
5.8 |
|
予算繰越額 |
1,004,034,000 |
0 |
0.0 |
0 |
0 |
- |
|
前年度財源充当額(G) |
0 |
0 |
- |
0 |
0 |
- |
|
計 (E)+(F)-(G) |
18,512,916,000 |
13,470,470,340 |
72.8 |
12,240,504,308 |
1,229,966,032 |
10.0 |
イ 支出
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決 算 額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
資本的支出(H) |
円 18,512,916,000 |
円 13,470,470,340 |
% 72.8 |
円 12,240,504,308 |
円 1,229,966,032 |
% 10.0 |
||
|
建設改良費 |
12,607,935,000 |
7,678,429,415 |
60.9 |
6,589,395,466 |
1,089,033,949 |
16.5 |
|
|
配水施設整備費 |
11,008,183,000 |
6,675,725,173 |
60.6 |
5,819,803,423 |
855,921,750 |
14.7 |
|
浄水施設整備費 |
1,230,938,000 |
798,316,291 |
64.9 |
517,692,231 |
280,624,060 |
54.2 |
||
受託建設費 |
143,131,000 |
24,311,829 |
17.0 |
38,677,233 |
△ 14,365,404 |
△ 37.1 |
||
諸設備新設費等 |
225,683,000 |
180,076,122 |
79.8 |
213,222,579 |
△ 33,146,457 |
△ 15.5 |
||
企業債償還金 |
5,883,494,000 |
5,791,946,805 |
98.4 |
5,649,389,583 |
142,557,222 |
2.5 |
||
補助金返還金 |
21,487,000 |
94,120 |
0.4 |
1,719,259 |
△ 1,625,139 |
△ 94.5 |
3 資産,企業債,長期借入金及び一時借入金の現在高
令和3年3月31日現在の資産,企業債,長期借入金及び一時借入金の現在高は,次のとおりです。
⑴ 資産
ア 固定資産 2,068億2,950万910円
イ 流動資産 133億4,756万5,929円
計 2,201億7,706万6,839円
⑵ 企業債 661億1,843万8,958円
⑶ 長期借入金 0円(借入れなし。)
⑷ 一時借入金 0円(借入れなし。)
4 令和3年度予算の概要
水道局では,平成30年度から令和3年度までの4年間の「広島市水道事業中期経営計画」を策定し,その中で「安全でおいしい水の供給」,「水道施設の更新・改良」及び「災害対策の充実」を主要施策として掲げ,計画的な施設整備を推進しています。
また,「平成30年7月豪雨災害復旧」を主要施策の一つに加えて,水道施設の改良復旧を図ります。
「安全でおいしい水の供給」については,水質管理体制の強化,安心な水の安定供給及び環境負荷の低減に取り組みます。
「水道施設の更新・改良」については,施設の更新・改良及び管路の更新に取り組みます。
「災害対策の充実」については,水道施設の耐震化,バックアップ機能の強化及び応急対策の推進に取り組みます。
「平成30年7月豪雨災害復旧」については,着実に復旧を実施します。
将来にわたって持続可能な水道システムの構築に向けて,これら主要施策を着実に推進し,給水の安全性・安定性を確保するとともに,より一層効率的な経営に努めていきます。
⑴ 年間給水量と一日平均給水量
令和3年度の給水量は,年間給水量1億3,430万1千立方メートル,一日平均給水量36万7,948立方メートルを予定しています。
⑵ 主要施策
ア 安全でおいしい水の供給
本施策は,水源からお客さまの蛇口に至るまでの水質管理体制の強化を図るとともに,安心な水を安定的に使用していただけるよう,未配管路線への配水管路の整備や流量・水圧の測定による配水監視体制の充実に取り組みます。
また,豊かな清流である太田川を次世代へ引き継いでいくため「広島市・太田川源流の森」の水源かん養林を整備するとともに,高効率機器を導入するなど環境に配慮した施設整備による省エネルギーを推進し,環境負荷の低減を図ります。
令和3年度は,事業費10億6,372万8千円で,場内監視設備や未配管路線等へ2,658メートルの配水管路の整備等を行うとともに,水源かん養林の整備,高効率機器の導入を行う予定です。
イ 水道施設の更新・改良
本施策のうち,施設の更新・改良については,浄水・配水施設の統廃合として,老朽化が進む府中浄水場の廃止に向けた関連整備を推進します。また,構造物や機械及び電気設備は,点検・補修による長寿命化を図った上で,計画的な更新を推進します。さらに,施設の更新に併せて耐震化や維持管理効率の向上を図ります。
また,管路の更新については,点検や漏水防止調査の結果を活用して管路を評価し,優先順位を設定した上で,計画的な更新を推進します。また,実施に当たっては,すべて耐震管を採用し,管路の耐震化を図ります。
令和3年度は,事業費79億7,873万3千円で,施設の統廃合の関連整備や山田第一ポンプ所及び揚水管の更新等を行うとともに,延長3万291メートルの鋳鉄管・ビニル管の更新等を行う予定です。
ウ 災害対策の充実
本施策は,地震による被害を最小限にとどめるため,構造物の耐震化や,災害拠点病院等の重要給水施設への配水管路の耐震化を推進します。
また,事故や災害に備えて配水幹線の相互連絡管等のバックアップ施設を整備するとともに,停電に備えて自家発電設備等により非常用電源を確保します。
さらに,水道施設が被災した直後においても必要最低限の飲料水を確保できるよう応急用資機材等を整備します。
令和3年度は,事業費16億1,522万1千円で,災害拠点病院等への配水管路の耐震化や相互連絡管の整備等を行うとともに,応急給水用資機材の整備を行う予定です。
エ 平成30年7月豪雨災害復旧
本施策は,平成30年7月豪雨災害に係る復旧に当たり,改良復旧を行うとともに,補強等の対策を推進します。
令和3年度は事業費7,794万7千円で,配水管等復旧工事を行う予定です。
⑶ 収益的収入及び支出
令和3年度の収益的収入である水道事業収益は,256億4,036万2千円を計上し,そのうち給水収益で204億5,115万2千円を見込んでいます。なお,水道事業収益は,令和2年度と比べて1億3,793万6千円(0.5%)の増加となっています。
また,収益的支出である水道事業費用は,246億6,870万5千円を計上し,そのうち職員給与費で47億4,823万7千円,支払利息及び企業債取扱諸費で10億2,886万9千円を見込んでいます。なお,水道事業費用は,令和2年度と比べて2億838万7千円(0.8%)の減少となっています。
収支差引は9億7,165万7千円となり,消費税計算によって生ずる消費税及び地方消費税資本的収支調整額等5億48万円を差し引いた4億7,117万7千円の純利益を見込んでいます。
ア 収入
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
水道事業収益(A) |
千円 25,640,362 |
% 100.0 |
千円 25,502,426 |
% 100.0 |
千円 137,936 |
% 0.5 |
||
|
営業収益 |
22,897,828 |
89.3 |
22,601,944 |
88.6 |
295,884 |
1.3 |
|
|
給水収益 |
20,451,152 |
79.8 |
20,654,965 |
81.0 |
△ 203,813 |
△ 1.0 |
|
受託工事収益 |
912,710 |
3.5 |
430,845 |
1.7 |
481,865 |
111.8 |
||
その他の営業収益 |
1,533,966 |
6.0 |
1,516,134 |
5.9 |
17,832 |
1.2 |
||
営業外収益 |
2,721,216 |
10.6 |
2,879,145 |
11.3 |
△ 157,929 |
△ 5.5 |
||
特別利益 |
21,318 |
0.1 |
21,337 |
0.1 |
△ 19 |
△ 0.1 |
イ 支出
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
水道事業費用(B) |
千円 24,668,705 |
% 100.0 |
千円 24,877,092 |
% 100.0 |
千円 △ 208,387 |
% △ 0.8 |
||
|
営業費用 |
22,842,216 |
92.6 |
22,535,872 |
90.6 |
306,344 |
1.4 |
|
|
職員給与費 |
4,748,237 |
19.3 |
5,114,222 |
20.6 |
△ 365,985 |
△ 7.2 |
|
受水費 |
2,129,993 |
8.6 |
2,155,391 |
8.7 |
△ 25,398 |
△ 1.2 |
||
動力費 |
1,271,588 |
5.2 |
1,278,790 |
5.1 |
△ 7,202 |
△ 0.6 |
||
減価償却費 |
8,256,403 |
33.5 |
8,240,791 |
33.1 |
15,612 |
0.2 |
||
その他 |
6,435,995 |
26.0 |
5,746,678 |
23.1 |
689,317 |
12.0 |
||
営業外費用 |
1,800,675 |
7.3 |
2,005,675 |
8.1 |
△ 205,000 |
△ 10.2 |
||
|
支払利息及び企業債取扱諸費 |
1,028,869 |
4.2 |
1,165,224 |
4.7 |
△ 136,355 |
△ 11.7 |
|
その他 |
771,806 |
3.1 |
840,451 |
3.4 |
△ 68,645 |
△ 8.2 |
||
特別損失 |
15,814 |
0.1 |
325,545 |
1.3 |
△ 309,731 |
△ 95.1 |
||
予備費 |
10,000 |
0.0 |
10,000 |
0.0 |
0 |
0.0 |
収支差引(C)=(A)-(B) |
千円 971,657 |
% - |
千円 625,334 |
% - |
千円 346,323 |
% 55.4 |
当年度分消費税及び地方消 |
500,480 |
- |
519,392 |
- |
△ 18,912 |
△ 3.6 |
純損益(C)-(D) |
471,177 |
- |
105,942 |
- |
365,235 |
344.7 |
⑷ 資本的収入及び支出
令和3年度の資本的収入は,70億6,635万9千円を計上し,令和2年度と比べて4億4,033万2千円(5.9%)の減少を見込んでいます。
また,資本的支出は,164億6,892万6千円を計上し,令和2年度と比べて3億3,506万1千円(2.0%)の減少を見込んでいます。
なお,資本的収入が,資本的支出に対して不足する額94億256万7千円は,当年度分損益勘定留保資金等で補填することとしています。
この結果,令和3年度の予算規模は,411億3,763万1千円で,令和2年度と比べて5億4,344万8千円(1.3%)の減少となっています。
ア 収入
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
||
資本的収入(E) |
千円 7,066,359 |
% 42.9 |
千円 7,506,691 |
% 44.7 |
千円 △ 440,332 |
% △ 5.9 |
|
|
企業債 |
6,612,200 |
40.1 |
7,079,400 |
42.1 |
△ 467,200 |
△ 6.6 |
出資金 |
93,685 |
0.6 |
118,147 |
0.7 |
△ 24,462 |
△ 20.7 |
|
補助金 |
28,179 |
0.2 |
44,232 |
0.3 |
△ 16,053 |
△ 36.3 |
|
受託建設収入 |
156,522 |
1.0 |
127,277 |
0.8 |
29,245 |
23.0 |
|
工事負担金 |
171,697 |
1.0 |
133,522 |
0.8 |
38,175 |
28.6 |
|
固定資産売却代金 |
4,076 |
0.0 |
4,076 |
0.0 |
0 |
0.0 |
|
その他資本的収入 |
- |
0.0 |
37 |
0.0 |
△ 37 |
皆減 |
補填額(F) |
千円 9,402,567 |
% 57.1 |
千円 9,297,296 |
% 55.3 |
千円 105,271 |
% 1.1 |
|
|
過年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 |
5,705 |
0.0 |
5,974 |
0.0 |
△ 269 |
△ 4.5 |
当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 |
413,446 |
2.5 |
425,777 |
2.5 |
△ 12,331 |
△ 2.9 |
|
当年度分損益勘定留保資金 |
6,605,194 |
40.1 |
6,892,952 |
41.1 |
△ 287,758 |
△ 4.2 |
|
建設改良積立金 |
2,378,222 |
14.5 |
1,972,593 |
11.7 |
405,629 |
20.6 |
|
計 (E)+(F) |
16,468,926 |
100.0 |
16,803,987 |
100.0 |
△ 335,061 |
△ 2.0 |
イ 支出
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
資本的支出(G) |
千円 16,468,926 |
% 100.0 |
千円 16,803,987 |
% 100.0 |
千円 △ 335,061 |
% △ 2.0 |
||
|
建設改良費 |
10,428,124 |
63.3 |
10,899,006 |
64.9 |
△ 470,882 |
△ 4.3 |
|
|
配水施設整備費 |
8,292,288 |
50.4 |
9,371,413 |
55.8 |
△ 1,079,125 |
△ 11.5 |
|
浄水施設整備費 |
1,776,666 |
10.8 |
1,179,733 |
7.0 |
596,933 |
50.6 |
||
受託建設費 |
150,801 |
0.9 |
122,177 |
0.7 |
28,624 |
23.4 |
||
諸設備新設費等 |
208,369 |
1.2 |
225,683 |
1.4 |
△ 17,314 |
△ 7.7 |
||
企業債償還金 |
6,019,252 |
36.6 |
5,883,494 |
35.0 |
135,758 |
2.3 |
||
補助金返還金 |
21,550 |
0.1 |
21,487 |
0.1 |
63 |
0.3 |
||
予算規模(B)+(G) |
41,137,631 |
- |
41,681,079 |
- |
△ 543,448 |
△ 1.3 |
〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
令和2年度第2回広島市下水道事業の業務状況
1 事業の概況
令和2年度における下水道事業の概況は,次のとおりです。
⑴ 処理水量等の状況
令和2年度下半期(令和2年10月1日から令和3年3月31日まで)における処理水量は,7,345万4,398立方メートルで,前年度同期の処理水量7,429万163立方メートルと比較すると,83万5,765立方メートル(1.1%)の減少となっています。
次に,下水道使用料の徴収対象となる有収水量については,5,977万751立方メートルで,前年度同期と比較すると25万280立方メートル(0.4%)の増加となっています。
水洗化の状況については,整備地区の拡大と普及促進の結果,水洗化世帯数は54万6,025世帯で,前年度末と比較すると6,079世帯(1.1%)の増加となっています。
また,当期末における処理区域内の水洗化率は,98.1%となっています。
処理水量等の比較
区 分 |
令和2年度 下 半 期 |
令和元年度 下 半 期 |
比 較 |
|
増 △ 減 |
増減率% |
|||
処理水量 (㎥) |
73,454,398 |
74,290,163 |
△ 835,765 |
△ 1.1 |
一日平均処理 水量 (㎥) |
403,596 |
405,957 |
△ 2,362 |
△ 0.6 |
有収水量 (㎥) |
59,770,751 |
59,520,471 |
250,280 |
0.4 |
水洗化世帯数 (世帯) |
546,025 |
539,946 |
6,079 |
1.1 |
水洗化率 (%) |
98.1 |
97.9 |
0.2 |
- |
汚水処理人口 普及率 (%) |
97.0 |
96.8 |
0.2 |
- |
(注)各数値は,公共下水道に特定環境保全公共下水道,農業集落排水処理施設及び市営浄化槽分を加えたものである。
⑵ 工事の状況
ア 公共下水道整備事業
本年度の事業費は,175億5,852万4,361円です。
下水管きょの整備については,総延長2万1,102メートルの布設工事及び改良工事を行い処理区域を拡大しました。
ポンプ場整備については,新千田ポンプ場の建設工事を行うとともに,江波,庚午大洲及び旭町ポンプ場等の改良工事を行いました。
水資源再生センター整備については,西部,千田,江波,旭町水資源再生センターの改良工事を行いました。
イ 排水設備整備事業
本年度は,事業費4億9,474万7,454円で,堀越地区等で管きょの移設工事等を総延長489メートル施工するとともに,管きょの改良,取付管設置等を行いました。
ウ 流域下水道整備事業
本年度は,事業費7,224万7,275円で,広島県が施行する太田川流域下水道整備事業に対する負担金を支払いました。
エ 市街化区域外汚水処理施設整備事業
本年度の事業費は,8億3,287万6,028円です。
特定環境保全公共下水道整備として,安佐,可部,石内地区等で下水管きょを総延長1,536メートル布設しました。
農業集落排水処理施設整備として,戸山地区等で下水管きょを総延長2,574メートル布設しました。
市営浄化槽整備として,浄化槽10箇所の整備を行いました。
2 経理の状況
令和2年度の経理の状況は,次のとおりです。
⑴ 収益的収入及び支出
本年度の収益的収入は,447億6,243万6,912円で前年度と比較すると,9億5,966万9,322円(2.1%)の減少となっています。
この主な理由は,下水道使用料が減少したことによるものです。
次に,収益的支出は,425億7,857万6,576円で前年度と比較すると,10億5,959万5,975円(2.4%)の減少となっています。
この主な理由は,支払利息及び企業債取扱諸費が減少したことによるものです。
なお,収益的収入と収益的支出の差引き21億8,386万336円から消費税及び地方消費税資本的収支調整額を除いた純利益は,11億9,860万5,497円となっています。
収 入
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||||
下水道事業収益(A) |
円 45,979,641,000 |
円 44,762,436,912 |
% 97.4 |
円 45,722,106,234 |
円 △ 959,669,322 |
% △ 2.1 |
||
|
営業収益 |
36,280,821,000 |
35,054,438,390 |
96.6 |
35,803,166,677 |
△ 748,728,287 |
△ 2.1 |
|
|
下水道使用料 |
21,956,545,000 |
20,860,649,942 |
95.0 |
21,527,896,234 |
△ 667,246,292 |
△ 3.1 |
|
一般会計負担金 |
14,119,224,000 |
14,017,872,562 |
99.3 |
14,070,085,361 |
△ 52,212,799 |
△ 0.4 |
||
その他営業収益 |
205,052,000 |
175,915,886 |
85.8 |
205,185,082 |
△ 29,269,196 |
△ 14.3 |
||
営業外収益 |
9,695,944,000 |
9,691,570,059 |
100.0 |
9,792,280,741 |
△ 100,710,682 |
△ 1.0 |
||
|
受取利息 |
117,000 |
162,051 |
138.5 |
442,274 |
△ 280,223 |
△ 63.4 |
|
国庫補助金 |
0 |
0 |
- |
3,627,118 |
△ 3,627,118 |
皆減 |
||
負担金 |
89,388,000 |
89,460,875 |
100.1 |
95,751,364 |
△ 6,290,489 |
△ 6.6 |
||
一般会計補助金 |
69,765,000 |
71,000,911 |
101.8 |
141,450,266 |
△ 70,449,355 |
△ 49.8 |
||
長期前受金戻入 |
9,512,193,000 |
9,503,873,595 |
99.9 |
9,496,098,511 |
7,775,084 |
0.1 |
||
雑収益 |
24,481,000 |
27,072,627 |
110.6 |
54,911,208 |
△ 27,838,581 |
△ 50.7 |
||
特別利益 |
2,876,000 |
16,428,463 |
571.2 |
126,658,816 |
△ 110,230,353 |
△ 87.0 |
||
|
固定資産売却益 |
0 |
11,767,688 |
- |
0 |
11,767,688 |
皆増 |
|
過年度損益修正益 |
2,876,000 |
2,542,995 |
88.4 |
7,442,213 |
△ 4,899,218 |
△ 65.8 |
||
長期前受金戻入益 |
0 |
0 |
- |
117,023,043 |
△ 117,023,043 |
皆減 |
||
その他特別利益 |
0 |
2,117,780 |
- |
2,193,560 |
△ 75,780 |
△ 3.5 |
支 出
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||||
下水道事業費用(B) |
円 43,670,831,000 |
円 42,578,576,576 |
% 97.5 |
円 43,638,172,551 |
円 △ 1,059,595,975 |
% △ 2.4 |
||
|
営業費用 |
36,891,213,000 |
36,424,799,346 |
98.7 |
36,497,888,349 |
△ 73,089,003 |
△ 0.2 |
|
|
人件費 |
2,650,849,000 |
2,489,418,596 |
93.9 |
2,510,865,564 |
△ 21,446,968 |
△ 0.9 |
|
動力費 |
561,790,939 |
546,130,479 |
97.2 |
608,674,293 |
△ 62,543,814 |
△ 10.3 |
||
減価償却費 |
26,345,084,000 |
26,280,309,148 |
99.8 |
26,177,211,378 |
103,097,770 |
0.4 |
||
その他 |
7,333,489,061 |
7,108,941,123 |
96.9 |
7,201,137,114 |
△ 92,195,991 |
△ 1.3 |
||
営業外費用 |
6,745,217,000 |
6,147,305,842 |
91.1 |
6,963,766,215 |
△ 816,460,373 |
△ 11.7 |
||
|
支払利息及び企業債取扱諸費 |
6,079,682,675 |
5,723,124,849 |
94.1 |
6,418,374,270 |
△ 695,249,421 |
△ 10.8 |
|
消費税及び地方消費税 |
665,137,000 |
423,800,668 |
63.7 |
544,223,048 |
△ 120,422,380 |
△ 22.1 |
||
雑支出 |
397,325 |
380,325 |
95.7 |
1,168,897 |
△ 788,572 |
△ 67.5 |
||
特別損失 |
14,401,000 |
6,471,388 |
44.9 |
176,517,987 |
△ 170,046,599 |
△ 96.3 |
||
予備費 |
20,000,000 |
0 |
0.0 |
0 |
0 |
- |
収支差引(C)=(A)-(B) |
円 2,308,810,000 |
円 2,183,860,336 |
% 94.6 |
円 2,083,933,683 |
円 99,926,653 |
% 4.8 |
当年度分消費税及び地方 消費税資本的収支調整額(D) |
811,647,000 |
985,254,839 |
121.4 |
709,996,341 |
275,258,498 |
38.8 |
純損益(C)-(D) |
1,497,163,000 |
1,198,605,497 |
80.1 |
1,373,937,342 |
△ 175,331,845 |
△ 12.8 |
⑵ 資本的収入及び支出
本年度の資本的収入は,435億147万9,204円で前年度と比較すると,51億1,781万579円(13.3%)の増加となっています。
この主な理由は,借換債が増加したことによるものです。
次に,資本的支出は,629億3,777万2,945円で前年度と比較すると,48億1,714万6,418円(8.3%)の増加となっています。
この主な理由は,公共下水道整備費が増加したことによるものです。
なお,資本的収入(翌年度繰越充当財源額4億7,207万6,807円を除く。)が,資本的支出に対して不足する額199億837万548円は,当年度分損益勘定留保資金等で補填することとしています。
収 入
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
|||
最終予算額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
資本的収入(A) |
円 54,563,084,000 |
円 43,501,479,204 |
% 79.7 |
円 38,383,668,625 |
円 5,117,810,579 |
% 13.3 |
|
|
建設企業債 |
24,862,100,000 |
18,334,900,000 |
73.7 |
16,619,400,000 |
1,715,500,000 |
10.3 |
借換債 |
13,340,600,000 |
13,340,600,000 |
100.0 |
11,334,400,000 |
2,006,200,000 |
17.7 |
|
一般会計出資金 |
5,111,287,000 |
4,761,666,235 |
93.2 |
4,792,441,553 |
△ 30,775,318 |
△ 0.6 |
|
国庫補助金 |
10,660,318,000 |
6,519,544,920 |
61.2 |
5,057,746,468 |
1,461,798,452 |
28.9 |
|
工事受託金 |
78,280,000 |
45,841,666 |
58.6 |
55,441,445 |
△ 9,599,779 |
△ 17.3 |
|
受益者負担金 |
16,998,000 |
16,113,114 |
94.8 |
14,656,535 |
1,456,579 |
9.9 |
|
受益者分担金 |
64,816,000 |
49,683,501 |
76.7 |
50,650,980 |
△ 967,479 |
△ 1.9 |
|
工事負担金 |
397,077,000 |
400,775,720 |
100.9 |
412,946,792 |
△ 12,171,072 |
△ 2.9 |
|
一般会計借入金 |
1,467,000 |
0 |
- |
0 |
0 |
- |
|
貸付金回収金 |
25,049,000 |
17,140,000 |
68.4 |
26,943,000 |
△ 9,803,000 |
△ 36.4 |
|
固定資産売却代金 |
5,092,000 |
15,214,048 |
298.8 |
19,041,852 |
△ 3,827,804 |
△ 20.1 |
|
翌年度繰越充当財源額(B) |
0 |
472,076,807 |
- |
525,226,520 |
△ 53,149,713 |
△ 10.1 |
|
補填額(C) |
19,785,341,520 |
19,908,370,548 |
100.6 |
20,262,184,422 |
△ 353,813,874 |
△ 1.7 |
|
|
当年度分消費税及び地方 |
811,647,000 |
985,254,839 |
121.4 |
709,996,341 |
275,258,498 |
38.8 |
繰越工事資金 |
525,226,520 |
525,226,520 |
100.0 |
650,554,231 |
△ 125,327,711 |
△ 19.3 |
|
当年度分損益勘定留保資金 |
17,069,566,000 |
17,018,987,072 |
99.7 |
17,058,260,967 |
△ 39,273,895 |
△ 0.2 |
|
減債積立金 |
1,378,902,000 |
1,378,902,117 |
100.0 |
1,843,372,883 |
△ 464,470,766 |
△ 25.2 |
|
計 (A)-(B)+(C) |
74,348,425,520 |
62,937,772,945 |
84.7 |
58,120,626,527 |
4,817,146,418 |
8.3 |
支 出
区 分 |
令 和 2 年 度 |
執行率 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決 算 額 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||||
資本的支出 |
円 74,348,425,520 |
円 62,937,772,945 |
% 84.7 |
円 58,120,626,527 |
円 4,817,146,418 |
% 8.3 |
||
|
建設改良費 |
30,462,275,520 |
19,067,078,431 |
62.6 |
15,378,159,307 |
3,688,919,124 |
24.0 |
|
|
公共下水道整備費 |
27,779,090,840 |
17,558,524,361 |
63.2 |
14,289,907,194 |
3,268,617,167 |
22.9 |
|
受益者負担金業務費 |
18,018,000 |
12,172,246 |
67.6 |
13,959,329 |
△ 1,787,083 |
△ 12.8 |
||
排水設備整備費 |
835,230,911 |
494,747,454 |
59.2 |
504,574,495 |
△ 9,827,041 |
△ 1.9 |
||
都市下水路整備費 |
0 |
0 |
- |
173,334 |
△ 173,334 |
皆減 |
||
流域下水道整備費 |
197,208,000 |
72,247,275 |
36.6 |
98,141,759 |
△ 25,894,484 |
△ 26.4 |
||
諸設備新設改良費 |
104,184,502 |
94,711,067 |
90.9 |
85,465,240 |
9,245,827 |
10.8 |
||
建設利息 |
4,800,000 |
1,800,000 |
37.5 |
3,100,000 |
△ 1,300,000 |
△ 41.9 |
||
市街化区域外汚水 処理施設整備費 |
1,523,743,267 |
832,876,028 |
54.7 |
382,837,956 |
450,038,072 |
117.6 |
||
償還金 |
43,858,506,000 |
43,857,273,514 |
100.0 |
42,724,823,220 |
1,132,450,294 |
2.7 |
||
|
企業債償還金 |
43,671,390,000 |
43,670,157,514 |
100.0 |
42,553,300,220 |
1,116,857,294 |
2.6 |
|
企業債償還積立金 |
187,116,000 |
187,116,000 |
100.0 |
171,523,000 |
15,593,000 |
9.1 |
||
貸付金 |
16,761,000 |
2,538,000 |
15.1 |
10,701,000 |
△ 8,163,000 |
△ 76.3 |
||
|
水洗便所改造資金貸付金 |
9,327,000 |
520,000 |
5.6 |
6,377,000 |
△ 5,857,000 |
△ 91.8 |
|
し尿浄化槽廃止資金貸付金 |
7,434,000 |
2,018,000 |
27.1 |
4,324,000 |
△ 2,306,000 |
△ 53.3 |
||
一般会計借入金償還金 |
10,883,000 |
10,883,000 |
100.0 |
6,943,000 |
3,940,000 |
56.7 |
||
|
水洗便所改造資金 貸付借入金償還金 |
9,391,000 |
9,391,000 |
100.0 |
6,186,000 |
3,205,000 |
51.8 |
|
し尿浄化槽資金 貸付借入金償還金 |
1,492,000 |
1,492,000 |
100.0 |
757,000 |
735,000 |
97.1 |
3 資産及び企業債の状況
下水道事業の令和3年3月31日現在の資産及び企業債の状況は,次のとおりです。
⑴ 資産の状況
ア 固定資産 7,861億2,754万7,944円
イ 流動資産 139億 148万8,507円
計 8,000億2,903万6,451円
⑵ 企業債の状況 3,955億2,530万1,517円
4 令和3年度予算の概要
下水道の整備については,市民のより良い生活環境の確保と公共用水域の水質保全を図るための都市基盤整備の一環として,最重点施策の一つに位置付けており,鋭意これを推進しているところです。
下水道の建設には多額の資金を要し,その財源の大半を企業債に依存していることから,多額の企業債の償還が続くとともに,施設の増加等により維持管理費も増加傾向ですが,本年度も一層計画的,効率的な下水道の整備と維持管理に努めます。
⑴ 主要な建設改良事業
ア 公共下水道整備事業
本年度は,137億3,973万円の事業費を計上しています。
下水管きょの布設については,中山,福田,二葉の里,青崎,祇園,安佐,可部,亀山,狩留家地区等で整備を行うこととしています。
水資源再生センターについては,千田,旭町,西部及び江波水資源再生センターの整備を行うこととしています。
イ 排水設備整備事業
本年度は,事業費5億7,780万円で,他事業との関連による管きょの移設及び管きょ施設の適切な維持管理のための改良等を行うこととしています。
ウ 流域下水道整備事業
本年度は,事業費7,828万8千円で,広島県が施行する太田川流域下水道整備事業に対し,その費用の一部を負担することとしています。
エ 市街化区域外汚水処理施設整備事業
本年度は,8億3,682万8千円の事業費を計上しています。
特定環境保全公共下水道整備として,安佐,可部,湯来,石内地区の下水管きょの布設整備を行うこととしています。
農業集落排水処理施設整備として,戸山,白木地区の下水管きょの布設を行うこととしています。
市営浄化槽整備として,浄化槽30箇所の整備を行うこととしています。
⑵ 収益的収入及び支出
収益的収支は,下水道使用料等の収益と下水道事業活動に伴い必要となる維持管理費等の費用を計上しています。このうち収入は,下水道使用料210億1,869万2千円を含む総額451億3,176万3千円を見込んでいます。
一方,支出は,維持管理費,企業債利息等により総額437億5,120万1千円を見込んでいます。
⑶ 資本的収入及び支出
資本的収支は,施設の建設及び企業債の元金償還等に係る経費と,これらに必要となる国庫補助金,企業債収入等の財源を計上しています。
このうち,建設企業債等の収入総額406億3,858万2千円に対して,公共下水道整備費等の支出総額は601億8,246万3千円となっており,195億4,388万1千円の不足が生ずる見込みですが,この不足分については,当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額,当年度分損益勘定留保資金等で補填することとしています。
以上の結果,本年度の当初予算規模は1,039億3,366万4千円となり,前年度当初予算に比較して4億8,485万4千円(0.5%)の減少となっています。
⑷ 予算性質別比較表
ア 収益的収入及び支出
収 入
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
下水道事業収益(A) |
千円 45,131,763 |
% 100.0 |
千円 45,979,641 |
% 100.0 |
千円 △ 847,878 |
% △ 1.8 |
||
|
営業収益 |
35,256,938 |
78.2 |
36,280,821 |
78.9 |
△ 1,023,883 |
△ 2.8 |
|
|
下水道使用料 |
21,018,692 |
46.6 |
21,956,545 |
47.8 |
△ 937,853 |
△ 4.3 |
|
一般会計負担金 |
14,028,460 |
31.1 |
14,119,224 |
30.7 |
△ 90,764 |
△ 0.6 |
||
その他営業収益 |
209,786 |
0.5 |
205,052 |
0.4 |
4,734 |
2.3 |
||
営業外収益 |
9,871,949 |
21.8 |
9,695,944 |
21.1 |
176,005 |
1.8 |
||
|
受取利息 |
84 |
0.0 |
117 |
0.0 |
△ 33 |
△ 28.2 |
|
負担金 |
70,929 |
0.1 |
89,388 |
0.2 |
△ 18,459 |
△ 20.7 |
||
一般会計補助金 |
157 |
0.0 |
69,765 |
0.1 |
△ 69,608 |
△ 99.8 |
||
長期前受金戻入 |
9,777,274 |
21.7 |
9,512,193 |
20.7 |
265,081 |
2.8 |
||
雑収益 |
23,505 |
0.0 |
24,481 |
0.1 |
△ 976 |
△ 4.0 |
||
特別利益 |
2,876 |
0.0 |
2,876 |
0.0 |
0 |
0.0 |
||
|
過年度損益修正益 |
2,876 |
0.0 |
2,876 |
0.0 |
0 |
0.0 |
支 出
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
下水道事業費用(B) |
千円 43,751,201 |
% 100.0 |
千円 43,670,831 |
% 100.0 |
千円 80,370 |
% 0.2 |
||
|
営業費用 |
37,740,070 |
86.3 |
36,891,213 |
84.5 |
848,857 |
2.3 |
|
|
人件費 |
2,629,958 |
6.0 |
2,625,674 |
6.0 |
4,284 |
0.2 |
|
委託費 |
4,548,651 |
10.4 |
4,456,049 |
10.2 |
92,602 |
2.1 |
||
維持補修費 |
1,194,090 |
2.7 |
1,050,439 |
2.4 |
143,651 |
13.7 |
||
動力費 |
487,834 |
1.1 |
538,814 |
1.2 |
△ 50,980 |
△ 9.5 |
||
薬品費 |
88,341 |
0.2 |
92,513 |
0.2 |
△ 4,172 |
△ 4.5 |
||
物件費その他 |
1,569,968 |
3.6 |
1,545,965 |
3.6 |
24,003 |
1.6 |
||
減価償却費 |
26,596,588 |
60.8 |
26,345,084 |
60.3 |
251,504 |
1.0 |
||
資産減耗費 |
624,640 |
1.5 |
236,675 |
0.6 |
387,965 |
163.9 |
||
営業外費用 |
5,982,874 |
13.7 |
6,745,217 |
15.4 |
△ 762,343 |
△ 11.3 |
||
|
支払利息及び企業債取扱諸費 |
5,339,614 |
12.2 |
6,080,063 |
13.9 |
△ 740,449 |
△ 12.2 |
|
消費税及び地方消費税 |
643,243 |
1.5 |
665,137 |
1.5 |
△ 21,894 |
△ 3.3 |
||
雑支出 |
17 |
0.0 |
17 |
0.0 |
0 |
0.0 |
||
特別損失 |
8,257 |
0.0 |
14,401 |
0.0 |
△ 6,144 |
△ 42.7 |
||
予備費 |
20,000 |
0.0 |
20,000 |
0.1 |
0 |
0.0 |
収支差引(C)=(A)-(B) |
千円 1,380,562 |
% - |
千円 2,308,810 |
% - |
千円 △ 928,248 |
% △ 40.2 |
当年度分消費税及び地方 消費税資本的収支調整額(D) |
731,160 |
- |
811,647 |
- |
△ 80,487 |
△ 9.9 |
純損益(C)-(D) |
649,402 |
- |
1,497,163 |
- |
△ 847,761 |
△ 56.6 |
イ 資本的収入及び支出
収 入
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
||
資本的収入 |
千円 40,638,582 |
% 67.5 |
千円 41,487,572 |
% 68.3 |
千円 △ 848,990 |
% △ 2.0 |
|
|
建設企業債 |
15,354,500 |
25.5 |
17,081,900 |
28.1 |
△ 1,727,400 |
△ 10.1 |
借換債 |
15,840,900 |
26.3 |
13,340,600 |
22.0 |
2,500,300 |
18.7 |
|
一般会計出資金 |
3,708,020 |
6.2 |
5,111,287 |
8.4 |
△ 1,403,267 |
△ 27.5 |
|
国庫補助金 |
4,845,872 |
8.1 |
5,365,006 |
8.8 |
△ 519,134 |
△ 9.7 |
|
工事受託金 |
66,087 |
0.1 |
78,280 |
0.1 |
△ 12,193 |
△ 15.6 |
|
受益者負担金 |
16,959 |
0.0 |
16,998 |
0.0 |
△ 39 |
△ 0.2 |
|
受益者分担金 |
47,820 |
0.1 |
64,816 |
0.1 |
△ 16,996 |
△ 26.2 |
|
工事負担金 |
689,360 |
1.1 |
397,077 |
0.7 |
292,283 |
73.6 |
|
一般会計借入金 |
0 |
- |
1,467 |
0.0 |
△ 1,467 |
皆減 |
|
貸付金回収金 |
23,409 |
0.0 |
25,049 |
0.1 |
△ 1,640 |
△ 6.5 |
|
土地売却代金 |
45,655 |
0.1 |
5,092 |
0.0 |
40,563 |
796.6 |
|
補填額 |
19,543,881 |
32.5 |
19,260,115 |
31.7 |
283,766 |
1.5 |
|
|
当年度分消費税及び地方 消費税資本的収支調整額 |
731,160 |
1.2 |
811,647 |
1.3 |
△ 80,487 |
△ 9.9 |
当年度分損益勘定 留保資金 |
17,438,784 |
29.0 |
17,069,566 |
28.1 |
369,218 |
2.2 |
|
減債積立金 |
1,373,937 |
2.3 |
1,378,902 |
2.3 |
△ 4,965 |
△ 0.4 |
|
計 (A) |
60,182,463 |
100.0 |
60,747,687 |
100.0 |
△ 565,224 |
△ 0.9 |
支 出
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額 |
構成比 |
当初予算額 |
構成比 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
資本的支出(B) |
千円 60,182,463 |
% 100.0 |
千円 60,747,687 |
% 100.0 |
千円 △ 565,224 |
% △ 0.9 |
||
|
建設改良費 |
15,312,715 |
25.5 |
16,861,537 |
27.8 |
△ 1,548,822 |
△ 9.2 |
|
|
公共下水道整備費 |
13,739,730 |
22.8 |
14,962,855 |
24.7 |
△ 1,223,125 |
△ 8.2 |
|
受益者負担金業務費 |
18,912 |
0.1 |
18,018 |
0.0 |
894 |
5.0 |
||
排水設備整備費 |
577,800 |
1.0 |
494,291 |
0.8 |
83,509 |
16.9 |
||
流域下水道整備費 |
78,288 |
0.1 |
197,208 |
0.3 |
△ 118,920 |
△ 60.3 |
||
諸設備新設改良費 |
60,657 |
0.1 |
95,247 |
0.2 |
△ 34,590 |
△ 36.3 |
||
建設利息 |
500 |
0.0 |
4,800 |
0.0 |
△ 4,300 |
△ 89.6 |
||
市街化区域外汚水 処理施設整備費 |
836,828 |
1.4 |
1,089,118 |
1.8 |
△ 252,290 |
△ 23.2 |
||
償還金 |
44,848,785 |
74.5 |
43,858,506 |
72.2 |
990,279 |
2.3 |
||
|
企業債償還金 |
44,848,785 |
74.5 |
43,671,390 |
71.9 |
1,177,395 |
2.7 |
|
企業債償還積立金 |
0 |
0.0 |
187,116 |
0.3 |
△ 187,116 |
皆減 |
||
貸付金 |
17,111 |
0.0 |
27,644 |
0.0 |
△ 10,533 |
△ 38.1 |
||
|
水洗便所改造資金貸付金 |
10,479 |
0.0 |
18,072 |
0.0 |
△ 7,593 |
△ 42.0 |
|
し尿浄化槽廃止資金貸付金 |
6,632 |
0.0 |
9,572 |
0.0 |
△ 2,940 |
△ 30.7 |
||
一般会計借入金償還金 |
3,852 |
0.0 |
0 |
- |
3,852 |
皆増 |
||
収支差引(A)-(B) |
0 |
- |
0 |
- |
0 |
- |
〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
令和2年度第2回広島市安芸市民病院事業の業務状況
1 事業の概況
令和2年度下半期(自令和2年10月1日至令和3年3月31日)における広島市安芸市民病院事業の概況は,次のとおりです。
⑴ 患者の利用状況
今期の入院患者の延数は24,096人で,前年同期に比べ280人(1.1%)の減少となりました。
また,外来患者の延数は18,236人で,前年同期に比べ3,266人(15.2%)の減少となりました。
患者数の比較
年度 区分 |
令和2年度 下 半 期 |
令和元年度 下 半 期 |
比 較 |
||
増 △ 減 |
増減率 |
||||
入院 |
延数 |
人 24,096 |
人 24,376 |
人 △ 280 |
% △ 1.1 |
一日 平均 |
132.4 |
133.2 |
△ 0.8 |
△ 0.6 |
|
外来 |
延数 |
18,236 |
21,502 |
△ 3,266 |
△ 15.2 |
一日 平均 |
152.0 |
180.7 |
△ 28.7 |
△ 15.9 |
|
合計 |
延数 |
42,332 |
45,878 |
△ 3,546 |
△ 7.7 |
一日 平均 |
284.4 |
313.9 |
△ 29.5 |
△ 9.4 |
⑵ 工事の状況
今期の工事の状況は,該当ありません。
⑶ 備品の整備状況
今期の備品の整備の状況は,該当ありません。
2 経理の状況
令和2年度の予算執行状況は,次のとおりです。
⑴ 収益的収支の状況
今年度の収益的収入は20億7,294万7,871円で,予算額に対する執行率は96.6%で,前年度決算額に比べ2.3%の減少となりました。
また,収益的支出は20億7,096万8,972円で,予算額に対する執行率は96.6%で,前年度決算額に比べ2.5%の減少となりました。
収 入
区 分 |
令 和 2 年 度 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
|||||
最終予算額 |
決算見込額 |
執行率 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
病院事業収益(A) |
円 2,145,559,000 |
円 2,072,947,871 |
% 96.6 |
円 2,121,784,382 |
円 △ 48,836,511 |
% △ 2.3 |
||
|
医業収益 |
1,897,298,000 |
1,857,239,981 |
97.9 |
1,895,891,319 |
△ 38,651,338 |
△ 2.0 |
|
|
入院収益 |
1,359,016,000 |
1,409,088,051 |
103.7 |
1,406,430,880 |
2,657,171 |
0.2 |
|
外来収益 |
440,091,000 |
368,774,483 |
83.8 |
393,198,331 |
△ 24,423,848 |
△ 6.2 |
||
その他医業収益 |
98,191,000 |
79,377,447 |
80.8 |
96,262,108 |
△ 16,884,661 |
△ 17.5 |
||
医業外収益 |
248,260,000 |
213,638,471 |
86.1 |
223,254,763 |
△ 9,616,292 |
△ 4.3 |
||
特別利益 |
1,000 |
2,069,419 |
- |
2,638,300 |
△ 568,881 |
△ 21.6 |
支 出
区 分 |
令 和 2 年 度 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
|||||
最終予算額 |
決算見込額 |
執行率 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
病院事業費(B) |
円 2,144,824,000 |
円 2,070,968,972 |
% 96.6 |
円 2,124,108,866 |
円 △ 53,139,894 |
% △ 2.5 |
||
|
医業費用 |
2,103,812,000 |
2,040,563,490 |
97.0 |
2,086,049,247 |
△ 45,485,757 |
△ 2.2 |
|
|
給与費 |
11,280,000 |
8,726,360 |
77.4 |
9,757,893 |
△ 1,031,533 |
△ 10.6 |
|
経費 |
1,984,690,000 |
1,934,543,703 |
97.5 |
1,966,346,154 |
△ 31,802,451 |
△ 1.6 |
||
その他 |
107,842,000 |
97,293,427 |
90.2 |
109,945,200 |
△ 12,651,773 |
△ 11.5 |
||
医業外費用 |
33,012,000 |
29,766,437 |
90.2 |
31,433,233 |
△ 1,666,796 |
△ 5.3 |
||
特別損失 |
3,000,000 |
639,045 |
21.3 |
6,626,386 |
△ 5,987,341 |
△ 90.4 |
||
予備費 |
5,000,000 |
0 |
0.0 |
0 |
0 |
- |
||
収支差引(A)-(B) |
735,000 |
1,978,899 |
269.2 |
△ 2,324,484 |
4,303,383 |
185.1 |
⑵ 資本的収支の状況
今年度の資本的収入は1億1,313万3,938円で,予算額に対する執行率は95.4%で,前年度決算額に比べ3.3%の減少となりました。
また,資本的支出は1億5,998万3,938円で,予算額に対する執行率は96.7%で,前年度決算額に比べ10.2%の減少となりました。
収 入
区 分 |
令 和 2 年 度 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
||||
最終予算額 |
決算見込額 |
執行率 |
増 △ 減 |
増減率 |
|||
資本的収入(A) |
円 118,634,000 |
円 113,133,938 |
% 95.4 |
円 116,985,093 |
円 △ 3,851,155 |
% △ 3.3 |
|
|
企業債 |
5,500,000 |
0 |
0.0 |
13,400,000 |
△ 13,400,000 |
皆減 |
負担金 |
113,134,000 |
113,133,938 |
100.0 |
103,585,093 |
9,548,845 |
9.2 |
|
補填額(B) |
46,850,000 |
46,850,000 |
100.0 |
61,195,480 |
△ 14,345,480 |
△ 23.4 |
|
|
前年度財源充当額又は当年 度同意済企業債未発行分 |
0 |
0 |
- |
0 |
0 |
- |
当年度分消費税及び地方 消費税資本的収支調整額 |
148,000 |
0 |
0.0 |
51,640 |
△ 51,640 |
皆減 |
|
過年度分損益勘定留保資金 |
46,702,000 |
46,850,000 |
100.3 |
61,143,840 |
△ 14,293,840 |
△ 23.4 |
|
計 (A)+(B) |
165,484,000 |
159,983,938 |
96.7 |
178,180,573 |
△ 18,196,635 |
△ 10.2 |
支 出
区 分 |
令 和 2 年 度 |
令和元年度 決 算 額 |
比 較 |
|||||
最終予算額 |
決算見込額 |
執行率 |
増 △ 減 |
増減率 |
||||
資本的支出 |
円 165,484,000 |
円 159,983,938 |
% 96.7 |
円 178,180,573 |
円 △ 18,196,635 |
% △ 10.2 |
||
|
建設改良費 |
5,500,000 |
0 |
0.0 |
13,470,480 |
△ 13,470,480 |
皆減 |
|
|
改良費 |
0 |
0 |
- |
3,625,480 |
△ 3,625,480 |
皆減 |
|
資産購入費 |
5,500,000 |
0 |
0.0 |
9,845,000 |
△ 9,845,000 |
皆減 |
||
企業債償還金 |
159,984,000 |
159,983,938 |
100.0 |
164,710,093 |
△ 4,726,155 |
△ 2.9 |
3 資産,企業債及び長期借入金の現在高
令和3年3月31日現在の資産,企業債及び長期借入金の現在高は,次表のとおりです。
区 分 |
金 額 |
|
資産の現在高 |
固定資産 |
円 2,384,476,142 |
流動資産 |
478,421,877 |
|
計 |
2,862,898,019 |
|
企業債の現在高 |
1,272,302,928 |
|
長期借入金の現在高 |
41,908,733 |
4 令和3年度予算の状況
令和3年度予算の状況は,次のとおりです。
⑴ 収益的収支の状況
収益的収入は,21億7,159万円で,前年度当初予算額に比べ2,603万1千円(1.2%)増収の見込みとなっています。
内訳は,入院収益として14億1,413万1千円,外来収益として4億2,688万円,特別病室使用料その他医業収益として9,643万5千円,負担金交付金等医業外収益及び特別利益として2億3,414万4千円を計上しています。
次に,収益的支出は,前年度当初予算額に比べ2,556万2千円(1.2%)増加の21億7,038万6千円を計上しています。
内訳は,給与費として1,146万6千円,診療報酬交付金等の経費として20億3,085万3千円,減価償却費等その他の医業費用として8,901万7千円,企業債利息等医業外費用として3,105万円,特別損失及び予備費として800万円を計上しています。
なお,令和3年度は,収支差引で120万4千円の純利益を見込んでいます。
収 入
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額a |
構成比 |
当初予算額b |
構成比 |
増 △ 減 a-b |
増減率 |
|||
病院事業収益(A) |
千円 2,171,590 |
% 100.0 |
千円 2,145,559 |
% 100.0 |
千円 26,031 |
% 1.2 |
||
|
医業収益 |
1,937,446 |
89.2 |
1,897,298 |
88.4 |
40,148 |
2.1 |
|
|
入院収益 |
1,414,131 |
65.1 |
1,359,016 |
63.3 |
55,115 |
4.1 |
|
外来収益 |
426,880 |
19.7 |
440,091 |
20.5 |
△ 13,211 |
△ 3.0 |
||
その他医業収益 |
96,435 |
4.4 |
98,191 |
4.6 |
△ 1,756 |
△ 1.8 |
||
医業外収益 |
232,968 |
10.7 |
248,260 |
11.6 |
△ 15,292 |
△ 6.2 |
||
特別利益 |
1,176 |
0.1 |
1 |
0.0 |
1,175 |
- |
支 出
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額a |
構成比 |
当初予算額b |
構成比 |
増 △ 減 a-b |
増減率 |
|||
病院事業費(B) |
千円 2,170,386 |
% 100.0 |
千円 2,144,824 |
% 100.0 |
千円 25,562 |
% 1.2 |
||
|
医業費用 |
2,131,336 |
98.2 |
2,103,812 |
98.1 |
27,524 |
1.3 |
|
|
給与費 |
11,466 |
0.5 |
11,280 |
0.5 |
186 |
1.6 |
|
経費 |
2,030,853 |
93.6 |
1,984,690 |
92.6 |
46,163 |
2.3 |
||
その他 |
89,017 |
4.1 |
107,842 |
5.0 |
△ 18,825 |
△ 17.5 |
||
医業外費用 |
31,050 |
1.4 |
33,012 |
1.5 |
△ 1,962 |
△ 5.9 |
||
特別損失 |
3,000 |
0.2 |
3,000 |
0.2 |
0 |
0.0 |
||
予備費 |
5,000 |
0.2 |
5,000 |
0.2 |
0 |
0.0 |
||
収支差引(A)-(B) |
1,204 |
- |
735 |
- |
469 |
63.8 |
⑵ 資本的収支の状況
資本的収入は1億9,156万9千円で,前年度当初予算額に比べ7,293万5千円(61.5%)の増加となっています。
内訳は,改良費に充てるための企業債7,750万円,企業債元金償還金に対する一般会計負担金1億1,406万9千円となっています。
次に,資本的支出は2億3,514万4千円で,前年度当初予算額に比べ6,966万円(42.1%)の増加となっています。
内訳は,改良費7,750万円,企業債償還金1億5,764万4千円となっています。
収 入
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
||||
当初予算額a |
構成比 |
当初予算額b |
構成比 |
増 △ 減 a-b |
増減率 |
||
資本的収入(A) |
千円 191,569 |
% 81.5 |
千円 118,634 |
% 71.7 |
千円 72,935 |
% 61.5 |
|
|
企業債 |
77,500 |
33.0 |
5,500 |
3.3 |
72,000 |
1,309.1 |
負担金 |
114,069 |
48.5 |
113,134 |
68.4 |
935 |
0.8 |
|
補填額(B) |
43,575 |
18.5 |
46,850 |
28.3 |
△ 3,275 |
△ 7.0 |
|
|
当年度分消費税及び地方 消費税資本的収支調整額 |
83 |
0.0 |
148 |
0.1 |
△ 65 |
△ 43.9 |
過年度分損益勘定留保資金 |
43,492 |
18.5 |
46,702 |
28.2 |
△ 3,210 |
△ 6.9 |
|
計 (C)=(A)+(B) |
235,144 |
100.0 |
165,484 |
100.0 |
69,660 |
42.1 |
支 出
区 分 |
令 和 3 年 度 |
令 和 2 年 度 |
比 較 |
|||||
当初予算額a |
構成比 |
当初予算額b |
構成比 |
増 △ 減 a-b |
増減率 |
|||
資本的支出(D) |
千円 235,144 |
% 100.0 |
千円 165,484 |
% 100.0 |
千円 69,660 |
% 42.1 |
||
|
建設改良費 |
77,500 |
33.0 |
5,500 |
3.3 |
72,000 |
1,309.1 |
|
|
改良費 |
77,500 |
33.0 |
0 |
0.0 |
77,500 |
皆増 |
|
資産購入費 |
0 |
0.0 |
5,500 |
3.3 |
△ 5,500 |
皆減 |
||
企業債償還金 |
157,644 |
67.0 |
159,984 |
96.7 |
△ 2,340 |
△ 1.5 |
||
収支差引(C)-(D) |
0 |
- |
0 |
- |
0 |
- |