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原爆ドームは、昭和28年(1953年)、広島県から広島市に譲与され、ほぼ被爆後の原形のまま保存されていましたが、年月とともに、壁に雑草が生い茂り、亀裂が走るなどの傷みが進行し、小規模な崩落・落下が続いて危険な状態となりました。そのため、昭和37年(1962年)以降は周囲に金網をはり、内側への立入りを禁止しました。
保存を求める声が高まる中で、昭和41年(1966年)7月、広島市議会は原爆ドームの保存を決議しました。これを踏まえ保存工事のための募金運動を行ない、昭和42年(1967年)、第1回保存工事を行いました。
第1回保存工事から20年を経た昭和62年(1987年)7月、再度原爆ドームの現状調査や各種試験を行い、その結果、各構成部材のうち劣化の目立つ箇所について、長期保存のために補修工事を行うことにしました。
平成元年(1989年)には再び募金運動を行い、同年10月から翌年3月にかけて第2回保存工事を行いました。
その後、原爆ドームの現状を把握するために、3年毎に、健全度調査を行っており、この調査結果に基づき、保存対策を検討し、必要に応じて補修工事などを実施することにしており、平成14年(2002年)10月から翌年3月にかけて第3回保存工事、平成27年(2015年)11月から翌年7月にかけて地震対策として第4回保存工事、令和2年(2020年)6月から翌年4月にかけて劣化対策として第5回保存工事を行いました。
なお、今までに行った保存工事の概要は、次のとおりです。
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